第4回個展「醍醐桜の四季」出展作品
8月も終わりだというのに、醍醐桜は相変わらず深々とした緑の葉につつまれ、夏はどっしりと居座っているように見える。 けれども、吹き抜ける風の中にわずかな秋の匂いが混ざっている。それはちょっとした風の冷たさであり、わずかな肌触りの 違いであって、目に見えるものは何もない。大気に充満していた夏の粒子は少しずつ拡散し、やがて密度はゼロになる。
<<BACK [TOP] NEXT>>