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2005年3月27日 個展終了

 5日間の個展が終了した。長かったという気もするし短かったという気もする。来場者は 合計で約70人というところで、これが多かったのか少なかったのかについては 何しろ初めてなのでよくわからない。搬出時にきてくれたギャラリーのスタッフによれば多い ということらしい。来場者数はともかく、来場者からいろいろと生の感想が聞けたことは収穫 だった。やはり実際のプリントをみてもらって感想を聞くというのが、写真の評価としては一番 真実に近いと思う。ネットでみる写真は、画面のカラー調整をしていない人がほとんどだから、 忠実な色で観れていない。普通は、買ってきたままで観ている場合がほとんどだろう。 とりあえず、同じ環境で写真を見てもらって、そのうえでいろいろな人から感想を聞けたという ことが貴重なことだと思っている。おおむね好評であったということで、ほっと一安心であると 同時に、少し自信にもつながった。
 それはさておき、無事個展を終了できたのもギャラリースタッフのおかげであるし、 寒かったり雨が降ったりで天候が不順であったにもかかわらずわざわざ足を運んでいただいた 来場者があってこそ。この場を借りてお礼申し上げたい。皆様、どうもありがとうございました。

2005年3月25日 絶品! PX-G5000

 初日は多少緊張していたり、ミニライブなどがあったのであっという間に終わった感じだった が、2日目、3日目になると慣れも手伝ってやや退屈気味だ。いくらDMを配ったり、メディアに宣伝 してもらっても、所詮平日に来てもらえる人の数は知れているので、結構暇をもてあましてしまう。 ちょうど、カメラ雑誌の新刊が出たばかりなので、それを読んだりしているのだが、じっとしていると 体がかえって疲れてしまうので、だんだんいすに座って本を読むのも苦痛となってきて、ギャラリー 内をうろうろしたり。
 それはさておき、結局すべての作品をインクジェットプリンタでプリントして、自作プリント の個展となってしまったのだが、「インクジェットです」と説明すると皆一様に驚かれる。べつに私の 腕を自慢するつもりはないのだが、ようはそれほどインクジェットプリントの品質が高くなっている ということ。もちろん、最新の機種であるということもあるだろう。
 プリンタには染料インク機と顔料インク機があるが、今回購入したのは顔料インク機。一般的には 顔料インクは染料インクに比べて耐候性や退色性に優れている反面、色の鮮やかさや表現の滑らかさ は劣るといわれる。実際、染料インクはぱっと見きれいで鮮やか。ほとんどカメラ屋さんでプリントした 光沢感のある写真と区別がつかないぐらいきれいだ。しかし、EPSON PX-G5000という機種は、その点 でも染料インク機と遜色ない美しさで印刷できる。色の問題がクリアできて色あせもないとなれば、 もはや敵なしではないかと思う。個展準備の段階で、最初は手持ちの染料インク機で印刷していたのだが、 ときどき思うような色が出ない種類の写真があった。多くの場合、青か赤が強すぎるということになる のだが、これを調整するのはかなり難しい。なぜなら、PCの画面上では問題ないから。ところが、顔料 インク機でプリントすると、赤浮きや青浮きが見事に抑えられ、画面とほぼ同じ色に一発で仕上がった。 理由はよくわからないが、とにかく無駄な作業に時間を費やす必要がなくなるのは非常にありがたい。 今回出展を取りやめた、ブルーのグラデーションが美しい夜明け前の空の写真があったのだが、染料 インクでは、中間調の部分にどうしても赤が浮いてしまい空の真ん中だけが紫になってしまったのだが、 昨晩ためしにPX-G5000でプリントしてみると、ものの見事に薄い水色から濃紺までの美しいグラデーション が再現された。色の鮮やかさももちろん、透明な夜明けの空気感も見事に再現されており、かなりハイレ ベルなプリントだと思う。しかも、裸で壁にピンナップしていても色あせないし、日のあたる場所であっても ダイジョブなのだから、ありがたやありがたやだ。ただし、ポートレートなど人物の人肌の再現においては、 染料インクのほうが滑らかで美しいトーンになるようだ。色あせは結構早いけれども。
 これからインクジェットプリンタを買うのなら、間違いなくEPSONの顔料インクPX-Gインクを採用 した機種がお薦めだ。A3ノビサイズまでできるPX-G5000までは必要ないというのであれば、同じインク を採用しているA4サイズ機のPX-G920もある。と、薦めているからといっても、EPSONからは一銭も もらっていない。あくまでも個人的な意見としてということなので、誤解のなきよう。

2005年3月23日 個展初日

 朝から雨でやや憂鬱。なにしろ合羽を着て原付で雨の中を走るのはけっこうつらい。まだ寒いし。 それはさておき、初日が無事終わりました。来場者は20人弱。1/3は地元の友人という、半分同窓会 のような個展となったが、なにはともあれ、来てくれたのはありがたいこと。高校卒業以来という 人も来てくれて、懐かしさもひとしおだった。
 初日で初個展ということで、高校時代の同級生の旦那さんが民族楽器を演奏する音楽家なのだが、 お祝いがてらミニライブを開催してくれた。世界各地の民族楽器を使ったライブは、ほんわかゆったり とやさしい音色で、ヒーリング効果抜群。写真展のテーマともそれなりに共鳴していたかも。残念 だったのは、話が決まったのが結構直前で、ほとんど告知ができなかったこと。でも、素敵なプレゼント をいただいた初日でした。

2005年3月22日 トホホの個展搬入

 午後6時30分から個展の搬入に行ってきた。ギャラリーに入っていきなり面食らったのが、入り口 付近に雑然と並べられている雑貨の数々。ここは、いろいろなアーティストの作品を販売もしているので 雑貨が置かれているのだけれど、搬入日には当然片付けられていると思っていたら、普段のままだった。 しかも、中に入ってもっとびっくりなのが、部屋の真ん中に大きな机がおかれていた。それほど広いわけで はないのに、けっこうな空間を占有している。まあ、写真展には壁を使うだけだから、真ん中部分は 問題ないのだけれど、貸しギャラリーっていうのは、通常何もない空間を自分で自由に使わせてくれる というのが一般的だと思っていたので、いろいろなものがあるということに、ちょっと違和感を感じた。
 というのも、何もなければそのまま写真の展示作業にすぐ移れるのだが、今回はまずギャラリー内の片付けから はじめなければならないのだ。そのうえ、入り口そばの壁には幅2mはあろかという手作りの棚が壁面に 取り付けられているし、なんだかなぁという感じ。それでも、気を取り直して作業を進めていたら、 ほかのスタッフの男性がやってきて、「壁が一部汚いから白いペンキを塗りましょう。」という。確かに、 汚れていたので、「じゃあ、お願いします。」ということで、ペンキ塗りをお任せした。その間、反対側の 壁に作品を取り付けていたのだが、このとき、レイアウトを決めるために壁の足元に作品を置きっぱなしにしていた ことをすっかり忘れていた。ペンキ塗りが終わり、しばらくしてそのスタッフが帰った後、ペンキの乾いた壁に 作品を取り付けようとしてびっくり! なんと、白いペンキの小さなしずくが点々と・・・不幸中の幸い だったのは、どうしようもなかったのが1枚だけだったということ。他にも一枚、ごくわずかに小さな白い点が 2点ほど見えたが、目を皿のようにして見なければわからない程度。だめだった1点だけ、かえってから プリントしなおすことにして、作業を進めた。
 ところが、不幸はこれで終わりではなかった。気を取り直して作品を展示し終えて、最終チェックで1枚づつ 見ていくと、今度は2点ほど作品の表面にごみのようなものがついている。埃かと思ったら、これが厄介な粘着 性の粘土。通称「ひっつきムシ」というのだが、パネル張りした作品をその粘着性の粘土を使って壁面に直接貼り付け て展示していたわけなのだが、そのかすのようなものが表面についていたのだ。これが、手で取ろうとすると ますます引っ付いて、しかも広がっていくのでどうしようもない。セロテープなどを使って慎重にとろうとしたが、 染みになってしまい、この2点もやり直し。結局、合計3点も作り直しになってしまった。
 作業終了は、午後10時。食事して帰ってきて、今が午前12時前。これから、3点プリントしなおして、その他やら なければいけないことがいくつかある。今日も朝までコースかも。がっくし・・・

2005年3月20日 激怒!

 個展で展示する作品は全部で20点の予定だが、そのうちの2点だけA3サイズの大伸ばしプリントに したかったので、ネットプリントのサービスを行っているコニカミノルタの「匠プリント」というところ に木製パネル加工こみで発注した。パネル加工で4500円なのでキタムラで半切にプリントするだけで 4200円という価格に比べればとってもリーズナブル。事前にキャビネサイズでサンプルプリント を無料で出してくれるので、品質も確認し納得のうえでの発注だった。3月4日に発注すると納品は3月 19日。23日からの個展にはぎりぎりだが、納品が週明けの22日ずれ込んでもなんとかなるので、 納期も問題ないと思っていた。

 ところが、である。19日に首を長くして待っていたのだが、待てど暮らせど荷物はこない。ネットで 注文状況を確認できるので、夕方4時にみてみた。なんとまだ「処理中」となっていた。プリントができて いるのかいないのかわからないが、少なくとも発送すると「発送しました」と表示されることを考えれば、 発送できない状況にあるということ。ということは、土日祝日が休みであるのだから、作業ができるのは 22日から。万一、パネル加工まで出来上がっていて、あとは発送するだけであったとしても、22日に発送 なら届くのは23日。個展に間に合わないじゃないか!
 頭にきてすぐ電話したが、土曜日はやはり留守電になっている。しょうがないのでとりあえず、メールで 23日からの個展で必要であることを書き、即刻状況を電話で連絡してくださいとの内容で送信した。どうせ 誰もいないだろうから、返事が来るのは早くても22日の午前中だろうとあきらめてはいたが・・・。
 ところが、5時過ぎに突然匠プリントのNさんという女性から電話があった。たまたま休日出勤していた たしい。お問い合わせの対応を担当しているひとなのだろう。休日に出てくるということはクレームが結構 多いのかもしれない。で、注文状況を確認したところ、プリントがあがったところでとまっているとのこと。 納期がいつになるのか聞いたら、24日だという。22日の午前中にパネル加工して、その日のうちに出せば 23日には届くと思うのだが、そういう営業努力はしない会社らしい。Nさん本人は申し訳ないとしきりに あやまっていたが、どちらにしてもそんな納期では役に立たない。かなり頭にきたが、どうしようもない のでキャンセルして、自分でプリントすることにした。
 自分でプリントするといってもA4サイズのプリンタしかないので、全部A4にしてしまうしかない。しかし それではあまりにも情けない。この2点だけはどうしても大伸ばしで見てもらいたい作品。となると、A3 サイズのプリンタを買ってくるしかない。ということで、予想外の出費となってしまった。トホホ・・・


2005年3月15日 インクジェットの得意不得意

 来週からの個展で展示するプリントをしていて気がついたのだけが、インクジェットプリンタには 得意な色と不得意な色がある。もちろん、厳密なカラーマネジメントをしていないことで、うまく色が 出ないということもあるかもしれない。しかし、透明感や鮮明さがうまく表現できるタイプの写真と なんどやり直してもなかなか思うようなプリントにならないタイプがある。もっぱら朝焼け夕焼けの写真 が中心なので、それほど異なる色彩というわけではないにもかかわらず、結果が違うのだ。一概にどうとは いえないところが難しいところだけど、Photoshopなどの画像処理ソフトにかなり精通していなければ、 思い通りの結果をだすことは相当難しい。ということで、一生懸命Photoshopの機能を勉強中。

2005年3月10日 犬のソムリエ

 テレビを見ていたら、犬のソムリエなる人物がいるらしい。目隠しをして犬の鼻をなめるだけで、犬種が わかるとか。そりゃあ、すごいといえばすごいけど、何の意味があるの? だって、犬の種類なんて見れば わかるわけで、わざわざ目隠ししてなめてなんという種類の犬か判別する必要があるだろうか。そのうえ、 最近では足の裏をなめてもわかるようになったとか。どちらかといえば、足の裏をなめようと思ったことの ほうがすごいと思うぞ。

2005年3月8日 サイト移転

 現在のサイトは、infoseekの無料ホームページサービスを利用している。ここは50MBまで無料で利用 できるのだが、広告がついてしまうため、広告をはずすために年間3500円ほどの料金を支払っていた。 ちょうど9日でその契約期間が終了するので更新するかどうか決めなければならなかったのだが、写真の 点数が増えてきたこともあり、もう残り数MBの容量しかない状態だった。そのため、ここで更新しても 結局年間6000円ほどで容量300MBのサービスに移行せざるを得ず、その場合は今のアドレスを引き継げない。 要するにアドレス変更なくしてはどうしようもない状態になっていたので、いっそのことプロバイダも 変更することにした。
 今度のプロバイダは「使えるネット」というところで、レンタルサーバーなどを中心にサービスを 提供している会社。なんと無料で容量無制限なのだ。もっとも、無料の場合は広告がついてしまうので、 やっぱりお金を払わないと広告を取り除けない。しかし、年間2400円ですむので、infoseekよりは格安。 というわけで、「使えるネット」の登録およびサイトの転送もすべておわったので、9日からはinfoseek のサイトは閉鎖する予定。新しいアドレスは、http://ramuka.jmfi.com となる。ただし、これは短縮アドレスなので、実際にはもう少し長い。万一、うまくアクセスできない場合は、 http://members2.tsukaeru.net/ramukaのほうまで どうぞ。通常は短縮アドレスを自動的にサーバーが正式アドレスへ転送してくれるようになっている らしいので、お気に入りなどへの登録は短縮アドレスのほうで問題ないとのこと。

2005年3月6日 個展の案内状

 当初、印刷があがるまでのあいだはプリンタで自家印刷したものをCATCH BALLさんに置かせてもらって いたが、印刷のあがった案内状を市内の各ギャラリー等に配って回った。けっこう半日仕事だったけれど、 こんなところにもギャラリーがあったのかという新しい発見もあり、それなりに楽しめた。しかし、いろいろと 回ってみるとさまざまな催し物の案内状がすでに所狭しとおかれていて、けっこうアートを楽しんでいる人が いるんだと改めて感心させられた。
 個展の案内状はカラー印刷のはがきサイズで、岡山県立美術館(岡山市天神町8-48)、 すろおが463・ホワイトキャンバス(岡山市表町1-6-46)、アートガーデン(岡山市富町1-8-6)、 テトラヘドン(岡山市表町1-9-44)、セルギャラリー(岡山市丸の内1-13-12 2F)、禁酒会館(岡山市丸の内1-1-15) の他に、市内のカメラのキタムラ(津島店、高柳店、青江店、東岡山店)とタカハシカメラ (大元店、青江店)にも置かせてもらっている。この場をお借りして、各店にお礼申し上げます。

2005年3月1日 和菓子復権?

 交差点で信号待ちしていると、学生服姿の高校生らしき5人組が自転車で横断歩道を渡ってきた。 彼らは、交差点の角にあるこぎれいな和菓子店の前に自転車を止めておもむろに入っていくではないか。 普通の学生服の集団が、和菓子店にこれほど似合わないと思わなかったが、彼らは店舗に入ってから 躊躇することもなくショーケースの前に行って、品定めを始めた。単に友達の家がたまたま和菓子店 ということかと思ったりもしたが、どうやら本当に和菓子を買うらしい。茶道部で使う茶菓子を買いにきた という雰囲気でもないし、学校帰りにコンビニで買い食いするがごとく、和菓子店で和菓子を購入して、 その後はどうするのだろう。お店で食べるのだろうか。それとも、誰かの家に持って帰って、「やっぱり 甘味は和菓子だよなあ」とかいいながら、みんなで和の味を堪能するのかもしれない。もしかして、和菓子 が静かなブームなのかも。

2005年2月27日 蒜山冬景色

 天気予報では、本日は県北も晴れとのこと。そういえば、最近写真を撮っていないし、まして 雪景色は昨年の年末以来。んっじゃあ、行きますか。てな具合で、午前3時30分起床。熱いシャワーを浴びて 4時過ぎに出発。気温は氷点下2度。いつもの山間ルートは凍結の恐れが強いので、国道53号で津山を経由して久世町 へ抜けるルートで、蒜山へ。勝山を過ぎるあたりから次第に路面に雪がのこり、スピードは上がらない。 蒜山に着くころには日も昇る時間だったが、あいにくこちらは雪。それでも、天気が回復するだろうとしばらくうろうろ とロケハンがてら走り回っていたら、10時ごろから晴れてきた。しかし、晴天になってしまうと意外と写真としては 面白くない。とりあえず、フィルム2本を消化した時点で引き上げ。
 蒜山の帰りはやっぱり湯原温泉。なにしろただで雪見風呂だし。しかし、日曜日の温泉はやっぱり人が多い。 人が多いとどうしてもマナーの悪いやつが目に付く。最悪なのは湯船でタバコをぷかぷか。こっちはリラックスした くて温泉に来ているというのに、タバコのにおいで気分が悪くなる。おまけに、子供がプールのごとく大騒ぎして いても、口先だけの注意でほったらかしの息が酒臭い馬鹿親父と、なんだか最悪の温泉となってしまった。
 それにしても、雪景色ってなかなか絵にならない。というか、絵にするのがえらく難しい。場所選びも難しい。 岡山で北海道の美瑛の丘のような場所ってないのかねえ。

2005年2月23日 デジカメ講習会

 昨年後半から、デジカメの講習会の依頼がちらほら入るようになった。いままではWordとかExcel とかのビジネスアプリケーションがほとんどだったが、ホームページ作成も含めて、次第に趣味的な 色合いが濃くなりつつある。当然といえば当然だが、WordやExcelをいくら勉強したところで、仕事で パソコンを使っていない限り、ほとんど必要とすることはない。それよりも、もっとも身近なデジカメ で撮った写真をパソコンに取り込むにはどうすればいいかとか、取り込んだ画像をどのように利用すれば いいのかといったことのほうが、よっぽど身近な問題だ。意外と、このてのニーズは高いという感じ がする。世にあまたあるパソコン教室も、こうした趣味のパソコン活用講座を開講しないと、そろそろ オフィスアプリケーションの講座だけでは、先行きが暗くなるだろう。それに加えて、初級シスアドや CADなどの資格取得講座があれば当分はやっていけるのではないかな。

2005年2月17日 緑川洋一とゆかりの写真家展

 確定申告が思いのほか早く終わったので、タイトルの写真展を見に行った。写真展としてはかなり 大規模なもので、閉館1時間前の午後4時に入ったら、1/3を見終わったところで残り30分となってしまった。 写真は時代別にならんでいるので、色彩の魔術師として知られる緑川氏の瀬戸内海を撮影した代表作は、 一番最後。しかし、そこへいたるまでの社会派的な写真もなかなか見ごたえがあり、今回の写真展は むしろこのあたりの写真のほうが興味深い。一番印象にのこったのは、西大寺会陽の宝木が投下された瞬間 の裸の群集を撮影した作品。群集の意識がいっせいにある一点に集中し、その瞬間の猛烈な気迫が固まり となって写真から燃え立つような雰囲気があった。ほかにも瀬戸内海の離島の分教場を取材した写真など、 ルポルタージュ的な作品群が、けっこう自分が撮りたいと思っている写真に通じるものがあり、共感を 覚えると同時に、勉強になるところも多々あった。
 会期は20日まで。20日は午後14:00から先着30名に限り解説がつくらしいので、興味のある方は 出かけてみてはいかがか。なお、ゆっくり見て回るには最低1時間30分はみておいたほうがいい。同じチ ケットで常設展も見られるので、ゆっくりと3時間ぐらいかけるつもりで行くほうがいいだろう。なお、美術館 地下の駐車場は無料だった。

2005年2月16日 呪怨

 怖い怖いと話題になっていた映画で、それなりに興味はあったのだけれど、わざわざ借りてきてまで 気味の悪い映画を観ることもないかと、いままで意図的に観ようとしなかった。正直に言えば、一人で 観るのはちょっと怖いという気持ちもあった。しかし、今日はテレビ放映しているではないか。わざわざ テレビで流してくれるのなら観ないという手はない。ということで、しっかり最後まで観てしまった。 はじめのうちは、「なんだ、こんなものか」という気持ちで余裕をかましていたが、最後の10分ばかり は、さすがにあの顔のアップに耐えられず、手で顔の部分だけ見えないように画面を隠してしまった。 あぁ、やっぱり観ないほうがよかったかも。夢に出てきそう。

2005年2月7日 個展

 「お知らせ」にも書いてあるが、3月下旬に個展を開くことになった。なんだか急な話だが、4月からは ゆっくり時間が取れる時期があまりなさそうなので、今のうちにやってしまえという雰囲気で話がきまった。 場所は、先日「空の箱庭展」を開催した「CATCH BALL」さん。それほど大きなギャラリーではないので、 A4サイズで約20枚程度の展示を予定している。あまりお金をかけず、質素にシンプルにやろうと思っている。 どのぐらい見に来てくれる人がいるかわからないが、とりあえず初の個展なので、プリント品質だけはしっかり したものを用意するつもり。インクジェットプリントでもこれだけのものができるのか、といわれるぐらい のものをがんばって出したい。

2005年2月1日 パソコンのうそ

 よく、WindowsXPを使うには、昔のWondows98時代のパソコンでは動きが鈍いとか、快適に使えないという 話を聞くことがある。また、Photoshopなど画像編集ソフトを使うにはメモリは512MB以上ないとすぐフリーズ するなどという人もいる。しかし、そういう話は基本的にうそであるということを今回身をもって実証する ことができた。
 現在使用しているパソコンは、1999年ごろに買ったもので、Celeron500MHz、メモリ256MB(PC100)と いうスペックで、はじめはWindows98SEが入っており、メモリは128MBだった。さすがに128MBではPhotoshopの 画像処理がめちゃくちゃ遅かったりフリーズしたりしたので、メモリは256MBに増設したらそれなりに快適に 動くようになった。今年になってOSをWindowsXPに変更したが、はじめはWindows98SEが入っていたCドライブ に上書きインストールを行った。そうするとなんだか動きがやたらのろくなって、しかもCドライブ7GBのうち OSだけで5GBも使っていた。どうやら、WindowsXPは上書きインストールするともとの環境に復元できるように 前のOSなどをそのまま残してしまうらしい。注意書きにも問題が起こった場合は復元できますと書いてあったし。 そこで、CドライブはもとのWindows98SE環境に戻しておいて、DドライブをフォーマットしてからWindowsXPを Dドライブに新規インストールしてみたところ、Windows98SEに遜色ないどころかむしろ動きが早いぐらい快適に 使えるようになった。Photoshopで1枚あたり50MB前後の16ビット画像を数枚同時に開いて作業してもフリーズ することもない。もちろん、ときどきスワップファイルの書き込みでHDDにアクセスするので待たされることも あるが、基本的にかなり快適だ。しかもダブルOSパソコンとなったので、必要ならいつでもWindows98SEで起動 できる。Office2003とかXP用のソフトはDドライブに、Office2000や古いソフトはCドライブにインストールして おけば、必要に応じてアプリケーションを使い分けることができるという点でもけっこう便利。
 ようするに、少々古いパソコンでも思い切ってHDDをフォーマットして、まっさらの状態でOSを入れて やるとかなりまともに使えるということだ。長い間溜め込んだいろいろなファイルやらソフトやらをそのまま 残そうと思うから快適に使えないということだ。パソコンもたまにはリフレッシュしてやればいいとい うことか。人間も、一度頭の中身をリフレッシュできればけっこう幸せな生活が送れるのかもしれない。

2005年1月28日 パニック映画

 最近パニック映画を楽しめなくなってしまった。というのも、登場人物の行動があまりにも馬鹿っぽくて、 見ているといらいらしてしまうからだ。たとえば、「デイ・アフター・トゥモロー」という映画。大雨で冠 水したニューヨークで、高校生の登場人物が国立図書館に非難する場面があったが、ビルの向こうから津波が 迫ってきて、間一髪で図書館の中に逃げ込んで階段を駆け上っている途中で、なぜか立ち止まって悠長にも入 り口から津波が迫ってくるのを眺めるのだ。映画的にはそのほうが危機感をあおれるので、そういう演出にし ているのだろうけど、ビルを飲み込むほどの津波が迫ってきているのは逃げ出した瞬間に見えているのだから、 2階といわず1階でも高いところまで必死に逃げるのが普通じゃないの? なんて思ってしまうので、この高校 生が立ち止まった瞬間に、「おまえ、馬鹿!?」なんて思わず悪態をついてしまう。一瞬の判断が生死を分け るときに、立ち止まって様子をみる余裕があるはずがない、と思っていたら、スマトラ地震のニュースで流れ る津波の映像を見ると、けっこう同じように余裕かましている人がいっぱいいて驚いた。もっと驚いたのは、 日本人の女性で幸運にも助かった人のインタビュー。ビーチにいたら、突然海の水が引いてしまって遠浅に なったので、沖まで歩いて行ってみたら、津波が襲ってきたらしい。何もないのに突然海の水が引くのは、 津波の前兆であるということを知らなかったらしい。地震国日本ではこんなことは常識中の常識だと思って いたが、さにあらず。パニック映画を観ながら、こんなことを考えるのはむしろ少数派ということか。

2005年1月24日 ソラの箱庭展打上げ

 「ソラの箱庭展」の最終日23日の夕方から、出品した人が集まって会場で打上げパーティーを行う とのことで主催者から連絡をいただいた。個展開催会場候補として詳しいことを聞きたかったこともあり、 せっかくのお誘いなので顔を出しに行った。
 18:00過ぎに会場へ入ると、中には若い女性が5人ほどと、男性が2人。そのうち人数も徐々に増えて きたが、どういうわけか女性ばかり増える。しかも、みんなけっこうレベルが高い。うれしい気持ちもある のだが、なんだかちょっと気後れしてしまう。写真に興味のある人って女性が圧倒的に多いのだろうか。 しかし、主だった撮影ポイントなどへいくと、男性ばかりだ。しかもその多くは年配の方々。こういう ギャラリーに集まる女性はいったいどこでどんな写真を撮っているのだろうか。まあ、今回の写真展は 本格的に写真を撮っている人だけが出品者というわけではないので、たまたまという人もいたただろう。
 とにかく、何人かの人とは話をして知り合いにもなれたし、とってもユニークな活動をしている 倉敷芸術科学大学の学生さんとはいずれコラボレーションする約束もしたしで、なかなか楽しい打上げパーティー だった。

2005年1月14日 ソラの箱庭展&青地大輔展

 本日夕方二つのギャラリーをはしごしてきた。まず、ソラの箱庭展の感想から。6畳ほどの小さなギャラリー だが、シンプルで居心地のいいところだった。企画どおり、床以外はすべてソラの写真で埋め尽くされ、 見晴らしのいい展望台から360度の展望を眺めているかのような開放感があった。びっしりと埋め尽くされた それぞれの人のソラをつぶさに見て回るのもいいが、ギャラリー中央にある小さなイスにすわってゆったりと 周りを眺めるのもまたいい。若い男性のギャラリースタッフが気さくな人で、いろいろと話をしながら写真展 を楽しむことができた。たまたま同じときに写真を見に来ていた女性が、スタッフに気に入った 写真の作者を教えてほしいということで、何点かの写真を選んでいたのだが、その中に私の写真が数点入って いたのでかなりうれしかった。もちろん、「それ、僕の写真です」とご挨拶させていただきました。
 次に青地大輔展−ソラヲオヨグ−の感想。岡山シンフォニービルのすぐ南側にある「すろおが」という ギャラリーは、CATCH BALLとは好対照の本格的な大きなギャラリー。入り口に看板があるのですぐわかるが、 表通りに面したガラスウィンドウの中はモノクロの鳥のポスターを何枚も貼った板壁で塞いであり、なんだか ちょっと妙な雰囲気。写真展というつもりで入っていったら、なんと中は暗く何にもない空間。真っ白いブロック 壁に空を群れ飛ぶ鳥のシルエットとピンク色の空の映像が流れているだけ。確か山陽新聞に出ていた記事では、 大判写真を吊るしで展示してあるということだったはずなのに・・・と思いながらその映像をみていると、不思議な 感覚にとらわれた。まるで、海の中で魚の群れを見ているような感じ。よく、いわしの大群の映像をテレビなどで みるが、あれを海底から見上げているよう。映像は静止画ではなく動画なので、鳥の群れは大きくなったり小さく なったりしながら何もない空間を泳ぎまわる。そのうち、今度は自分が鳥たちと一緒に空を泳いでいるかのような 錯覚に。ゆっくりと移り変わるピンクの空もまた不思議な空間を作り出している。会場には青地大輔氏も つめていたので、スチール写真はなぜないのかと聞いてみたら、自分の感覚を表現するのに静止画よりも動画 のほうが適していると思ったので、急遽映像だけの展示に変更したとのこと。すでにいくつか引き合いも来ている とかで、なるほどこの斬新でシュールな感覚の映像表現はすばらしいと思った。
 どちらの展示も一見の価値ありなので、週末時間のある人はぜひ出かけてみてもらいたい。

2005年1月12日 六島

 年末に船便がなくてわたれなかった六島(むしま)を訪れた。寒風吹きすさぶ中の海路は大荒れの状態で、 まるでジェットコースター。もっとも、笠岡から真鍋島まではそれほどでもなかったが、真鍋島から六島までが 上がったり下がったりでしかも波しぶきががんがん窓をたたく。以前ならいっぺん に船酔いしていたところだが、今回は不思議となんともなかった。寝不足のわりに体調がよかったのだろうか。
 荒れた海原を越えてはるばるきたぜ岡山県最南端。六島は船から見ると平べったい三角形のような島で、 島の中央に標高約200mの大石山がある。島の東岸に前浦、北東に湛江(たたえ)という小さな集落が2つある以外は何も ない。前浦から水仙の咲き誇る細い山道を15分も歩くと、真っ白な六島灯台がある。もう少し早く来れば 灯台の周りにもきれいな水仙畑が見られたようだが、年末から続く冬型の気圧配置による強風のためだろう、 水仙の花はかなり痛んで枯れていた。今年は例年より1ヶ月花の咲くのが早く、本来なら今が最盛期なの だが、もう終わりかけのような状態だった。もっとも、集落の周囲の東向き斜面は風が当たらないので まだまだ十分きれいな花が咲いているし、花のそばにいると甘いさわやかな匂いが心地よかった。
 灯台から先は、まったく人家のない山道で、人一人がやっと歩ける程度。ほとんど登山道といっていい。 島の反対側まで山中を歩き、そこから島中央にある大石山まで登山道を登った。半分消えかけたような山道を えっちらおっちら上っていくと、展望台のある山頂に着いた。眺めはなかなかいいが、木が多いためすかっと 眺望が抜けているわけではない。山頂にも水仙がぽつぽつ咲いており、この島はどこに行っても水仙がある。 山頂からは前浦へ戻る道を下った。この道は整備はしっかりされているが傾斜が猛烈にきつい。 下りはまだましだが、登り道として使うのはちょっとつらい。ただし、道沿いには水仙が咲き乱れているうえに、 海の眺めもいいので歩いて楽しい。下りきったところには、廃校になった六島小学校があり、高台からの眺め がまたいい。鉄筋の立派な校舎だが、今は誰もいないさびしい小学校だ。はたしてこの先新入生が来ることが あるのだろうか。

2005年1月9日 アプライド

 少し前にパソコン専門店アプライドという店で、USB2.0ボードとSCSI-USB変換ケーブルを購入した。 前者は外付けHDDとのデータ転送がPC標準のUSB1.1では遅すぎて時間がかかりすぎることを解消する ためで、後者は昔購入した外付けHDDのSCSIボードがWindowsXP未対応であるためOSをXPにバージョン アップできないという問題を解消する目的で購入した。USB2.0ボードを取り付けてみると、いままで フィルムスキャンした画像データ(約50MB/枚)の保存に1枚1分近くかかっていたのが、半分以下の時間 で保存できるようになり効果は大きかった。
 で、これらを購入したアプライドという店は、比較的大手の全国展開チェーン店で 、ごたぶんにもれずポイント還元ということをやっている。当然、このときの買い物でもポイント が還元されるものと思っていた。商品棚にもサプライ全品ポイント還元と書いてあった。ところが、 実際にはポイント還元なし。不信に思って店員に聞いてみると、対象外製品だという。でも、陳列棚 にサプライ全品ポイント還元と表示があったし、対象外とはどこにも書いていないじゃないかというと、 サプライ品とはインクや用紙だけでボードやコネクタの類は含まれないとのこと。それならそういう風に 表示すべきだし、そもそも対象外商品の陳列棚にサプライ全品ポイント還元と表示すること自体誤解を招く 不当表示といえる。この店、以前にも安売りでワゴンセールとなっていたSDカードとメモリーフラッシュ を買ったときも対象外とかでポイントがつかなかったが、このときも対象外とは一切表示されていなかった。 このときはワゴンセールの特価品ということで、そんなもんかと黙って帰ったがあまりいい気はしないのも 事実。確かに専門店だけあって品揃えは充実しているが、客をだますような態度はやはり不愉快。とうい うことで、悪徳ショップアプライドについては、今後利用を控えようと思う。 

2005年1月3日 福袋

 お正月と言えば恒例の福袋がいろいろなお店で販売されているが、僕にはあれを喜んで買っている人の 気持ちがまったく理解できない。中には上から下までコーディネートされたファッションアイテム一式 が入っている福袋なんてのもあり、それはさすがにどのようなものかマネキンに着せて展示してあるようだ。 そういうものならセンスに自信のない人にとってはすこぶる価値の高いものと言えるかもしれない。 しかし、中に何が入っているのかわからない福袋もたくさんあり、その手のなんだかわからないものを買うなんてどうか している。必要なもの、気に入ったものが入っているなんて保証はなにもないのに、お得だからという理由 だけでよくお金を支払えるものだと感心してしまう。しかし、お得という言葉もはたしてどうだろうか。お店 側だって赤字になってまで売るわけはないのだから、ちゃんと利益はでているのだ。定価換算でいくらのもの という程度のお得さでしかないのだから、あまり信憑性はない。今必要なものをじっくり選んで買う。そうい う買い物をしないと、使いもしない物が増えるばかっりで収拾が付かなくなってしまう。いつまでも大量消費の 時代ではないのだから、賢い買い物をして資源の無駄遣いをしないよう心がけてみてもいいのではないだろうか。

2005年1月2日 行く年来る年

 めずらしく大晦日に雪が降ったので、瀬戸内海に降る雪が見たいと思い立って、朝から渋川海岸目指して 出発したのだが、国道30号線は大渋滞。橋などのちょっとした坂道を登れずスタックする車が続出。ノーマルタイヤで 積雪した中を走り回っているのだから当然と言えば当然。その点、4WD+スタッドレスの愛車ランカスターは雪道なんて 問題なし。雪道走行も東京時代に毎週行っていたスキードライブのおかげで慣れており、裏道を抜けて一路渋川へ。 なんて書くとさも快適なドライブのようだが、結局普段なら1時間で到着できるところが2時間のドライブ。着いた頃には 雪もやみかけで、とりあえずどんよりとした瀬戸内海を撮っただけ。普段使わないストロボを焚いたりして雪が写るよう 工夫はしてみたがはたしてどうなっていることやら。
 久しぶりの雪道ドライブと、早起きがたたって元旦はすっかり寝正月。起きたらなんと夕方。夕食後、レンタル ビデオを朝まで鑑賞して、2日の朝から落合町の醍醐桜まで撮影に。なんとなく四季折々の大桜を撮りたくて、花の 時期以外も時々通っているのだが、やはり1日に行くべきだった。すっかり晴れ渡ってしまい、重厚感はまるでなし。真っ 白い雪原と枯れた大木もそれなりに悪くないが、やはり風雪に耐える姿を捉えたかった。次の機会を待つしかない。
 帰り道、山かげの路面は完全な凍結路。右カーブに入っていったらそのまま左へ横滑り。ガードレール直撃かと 思いきや、路肩に積もって凍結した雪の段差にタイヤがヒットした瞬間、ピンボールのようにはじき返されて事なきを得た。 途中ひっくり返ったワンボックスもあったりで、すっかり疲れた1日だった。
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