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2006年6月20日 空巣

 16日の夜、家に帰ってみるとキッチンの出窓が全開になっており、出窓に置いていた食器類の水切りが隅に 追いやられ人一人もぐりこめるような状況になっていた。水切りに入れてあった箸やスプーンが出窓の空いた場所に 散乱しており、シンクの中にはシンクの傍に置いていたカラのペットボトルと日本酒一升瓶が投げこまれたようになっており、 一瞬なんだかわけがわからなかった。
 キッチンは家の北側にあり、出窓の外は隣の家の玄関と居間の前で、間には柵も何もない。東と西もほとんど筒抜け 状態で、窓高も地面からだと人の頭ぐらいあり、まさかこんなところから空巣が入ることはないだろうと思っていた。 もともと男やもめの家なので整理整頓という言葉はどこを見ても連想できないような状況だけれど、不思議なことに家の中 はまったく手つかずの状態。シンクのふちにも靴跡もなにも残っていなかった。なくなっていたのは、買ってきてそのまま 使っていない安物の食器用洗剤と使いかけのクリームクレンザー、そしてほとんど使い切っていた食器用洗剤の3つ。 おかしなものを盗むものだなあと頭をひねったが、とりあえずそれ以外に被害にあったものもないし夜も遅いしで、その日は そのまま寝た。
 翌朝、出窓の下を見に行くと、なんとなくなっていた洗剤類が散乱していた。ということは、被害ゼロ。空巣は未遂 におわったというわけだ。なぜだろうと考えていると、シンクに投げ込まれたようになっていた一升瓶とペットボトルの ことを思い出した。おそらく、暗い中で窓から侵入しようとした空巣狙いは、シンク周辺に置いてあったこれらのものに 気づかずに、すべてなぎ倒してしまったのだろう。それがシンクの中に倒れこんだものだから、きっとものすごい音が したに違いない。あわてた空巣狙いは大慌てで逃げようとして、水切りの箸やスプーンに引っかかってそれらをばら撒き、 なおかつ洗剤を洗いざらい窓の外に引きずり落として逃げたのだろう。空き巣狙いのあわてぶりを想像すると笑えなくもないが、 自分の無用心さは反省しなければならない。それにしても、きれいに片付いたキッチンだったら何かしら被害にあっていたかもしれない と思うと、何が幸いするかわからんなあと変に関心してまった。

2006年6月15日 額縁

 7月の個展の準備を着々と進めなければならない時期なのだけれど、なんだか6月は妙に忙しくてそれがままならない。 客の都合で土曜日でないと工事が出来ないというのがいくつも重なってしまい、3回連続で土曜出勤になりそうな予感。 別に休んでもいいのだけれど、個人的に自分の担当している仕事を無責任に人任せにする気にはなれないというのが あって、やっぱり自分で現場監督しないと自分の気持ちに満足できない。
 というわけで、昨年のように自作パネルなんてつくっている暇など当然ない。昨年は金はないけど暇はあった。 今年は金はあるけど暇がない。そうなると、行き着くところは金で解決するということ。要するに、額縁を40枚ほど 買うことになってしまった。半切用が30枚。全紙用が4枚。あとA3ノビサイズ用を4枚ほど買っておこうかと思っている。 半切用はすでに注文済みだが、カメラのキタムラで「30枚ください」というと「え? 何枚ですか?」と聞き返された。 そりゃあそうだろう。普通そんなに買うやつはいない。まあ、一度買っておけばずっと使えるからいいだろう。 それにしても、年に1回しか使わないのも持ったいない。こういうものは、レンタルするといいかもしれない。

2006年6月8日 SONY α100登場

 これまで一眼レフカメラは、光学機器メーカーの専売特許だった。そこに初めて電機メーカーが参入した。 この秋には松下も参入する。良い悪いは別にして、他分野からの新規参入によって、これまでにないような ユニークで目新しい機能や機種が発売されるのなら喜ばしいことだ。
 SONY α100は、1000万画素CCDに、CCD手ぶれ補正機能、CCDのゴミ防止機能など、これまで複数のメーカーが それぞれ単一の機能として搭載していたものを、一気に1台のカメラにまとめてしまったわけで、それをどちらかといえば エントリークラスになる価格帯の機種で実現したのだから、なかなかどうして魅力的な機種にしあがっている。 実際の使いやすさとか製品の出来がどうかという点についてはいまだなんともいえないが、来月の カメラ雑誌でのインプレッションが楽しみだ。
 そうはいっても、今のところデジタル一眼レフ購入候補の最右翼はキヤノンであり、新参者のSONYを検討する 余地はほとんどない。というのも、今使いたいレンズがキヤノンにしかないからで、カメラ本体の出来がどうこう というレベルの話ではないからだ。それに、やっぱり35mmフルサイズの撮像素子を搭載したカメラを使いたいしねえ。 理想は、メインに35mmフルサイズ、サブにAPS-Cサイズという組み合わせであり、それが実現できるラインアップを もっているのは、やっぱりキヤノンしかない。メーカーのイメージとしては、じつはキヤノンはあまり好きではない んだけど、そういう理由でほかに選択肢が見当たらないというのが本音。できれば、SONYにはがんばってもらって、 キヤノンに対抗しうるラインナップを充実させてもらいたい。

2006年5月23日 フィルム値上げ

 7月からフィルムが値上げされるそうだ。先陣を切るのは富士フィルムだが、コダックなども追随することに なりそうで、銀円派のカメラマンにとっては厳しい夏になりそう。フィルム値上げの理由は、もっぱら原油高 による原材料や製造コストのアップによるということらしい。だが、表向きはそうでも、デジカメの販売拡大 に伴うフィルム需要の急激な減少が大幅な収益減をもたらしたこともかなり大きな理由なのではないかと勘ぐって しまう。どちらにしても、6月末に駆け込みで買いだめしておく必要がありそうだ。

2006年5月17日 着うた

 毎日毎日、一日になんども同じメロディーを強制的に聞かされて、着うたにはいい加減うんざりしている。 もちろん、自分の携帯の話ではなく、他人様の携帯のそれ。特にイラつくのが、例の底の浅い男の着うた。 おそらく最大音量に設定しているのだろうが、ものすごくうるさい。それもとっかえひっかえ新しい 曲に変更している。そのうえ人によって使い分けているので、3種類ぐらいの曲が繰り返し繰り返し流される。 思うに、いわゆる楽曲そのものが流れてくる着うたは、さびの部分や出だしの部分が聞こえてきたと思ったら すぐにきられてしまうので、イントロクイズをやっているような意識にさせられてしまうのではないか。 そのため消化不良状態でなんとなく続きが気になってしまい、そらがストレスになっているのではないかと思う。 まあ、嫌いな奴のそれはもっとノイズ的なものとして受け取ってしまうので、なおさらなのだろう。
 どちらにしても、狭い事務所で大音量で着うたをならすのは、りっぱな迷惑行為だ。昔問題になった 電車やバスの中で聞くウィークマンのチャカチャカノイズと同じと言ってもいい。鳴らしている本人は、 自分の好きな歌だし、電話がかかってきている合図だから気にもならないだろうが、他人からすれば 騒音以外の何者でもない。だいたい、なり始めたらすぐに切ってしまうものに、なんでわざわざ音楽を 流さなければいけないのか。音楽は通しで聞いてこそ意味があるはず。自分は着うたにはまったく興味がわかない ので、新しい曲をとっかえひっかえしている輩の気持ちは、とうてい理解できそうにもない。

2006年5月15日 単位認定その後

 専任講師に確認してみたところ、なんと単位認定の制度はあるそうだ。しかし、夜間部で認定申請した人は いままでいないとのことで、前例がないので説明もなかったということらしい。なんとも不親切な話。 とりあえず、成績表と大学のシラバスをコピーして担任に相談してみなさいとのことだった。いまさら なあという気もするが、試験が免除されるのなら少し楽になるし、言うだけ言ってみるか。

2006年5月9日 単位認定

 一度大学を卒業して再び別の大学に編入学すると、前の大学で取得した単位を認定してくれる。このため、 同じ教科を再履修しなくてよい。ところが、専門学校にはそのような制度はないらしい。たとえば、測量の 授業。岡山大学環境理工学部で測量の授業も実習も単位を取得しており、しかも測量士補の資格も持っている にもかかわらず、この4月から再び測量の授業を受けている。なんていうか、無駄な時間だなあと思う。 もちろん、岡山大学で単位を取得してからだいぶ経っているので、結構忘れてしまっていることも多いが、 どうであれここで学ぶ内容以上のことをすでに終了しているのだから、単位認定という形で免除してくれても よさそうなものだ。それとも、たまたま今までそのような申し出がなかったので、認定制度があることも 忘れ去られているのだろうか。測量の先生に聞いてみたが、非常勤講師なのでわからないらしい。ということで、 明日、専任講師に聞いてみよう。

2006年5月3日 走り神輿〜真鍋島

 以前はお盆に開催されていた走り神輿という神事が、GWの開催に変更になったということで、天気もいいことだし 真鍋島まで取材に行くことにした。取材というのも、夏の個展で使うことを前提としているためだ。船便が限られて おり、しかもたいして大型船でもないため、積み残されてしまわないように8時10分笠岡発の始発船で島に渡った。
 走り神輿というのは、3体の神輿を若い衆が担いで走り回るという勇猛果敢なもので、江戸は元禄の頃に 八幡神社が新築されたことを記念して始まった。詳しくはまた、ギャラリーのほうで写真とともに解説したい と思うのでここでは割愛するが、目の前を一瞬のうちに走り向けていく神輿を捉えるのはかなり難しく、カメラ のAFスピードと連写能力がそれなりのレベルでないと厳しいということがよくわかった。今使っている機材は、 はっきり言ってこの点に関してはもはや話にならない。はじめのうちは置きピン でなんとかなるだろうなんて思っていたが、車のレースと違って神輿の前を露払いの人が走ってきたりするので、 それをやり過ごしているとあっという間に神輿がピンポイントを通過してしまう。かなりの数のピンボケ写真を 量産してしまったのではないかとややへこみ気味だ。
 走り神輿は午前中で終わってしまうので、午後はいきなりすることがなくなってしまう。本当は、夕方まで 島を散策して16時過ぎの便で帰ろうと思っていたが、途中で祭りの関係者からビールをご馳走になってしまい、とても 何時間も歩き回る気になれず、13時10分の便で引き上げてしまった。時間ができたので、帰りに鷲羽山近くの三百山 で夕陽百選に選ばれた日没を撮影し、ついでにライトアップされた瀬戸大橋も撮って帰ってきた。
 ところで、ほとんど思いつきで出かけたこともあり、フィルムを用意していなかった。仕方がないので、 途中のコンビニで買っていったのだが、なんとISO400のネガフィルム36枚撮りが1本712円もするではないか。 いつもは1本300円ぐらいで買っているのになんたることか。本来の価格はたぶんコンビニの価格なのだろうけど、 なんだか納得できない。やっぱり、そろそろデジタルへ移行すべき時期が来たということかなあ。

2006年4月27日 いつの間にやらGW

 今年の春は、桜の季節に結局写真を撮りに出かけることがなかった。忙しかったというのは言い訳で、 仕事疲れで土日はぐったりという状況であり、たまにその気にっても天候不順だったりと結局一枚も 桜の写真を撮ることがなかった。毎年かかさず訪れていた醍醐桜にさえ行かなかったのだから、どうした ことだろう。そんなこんなで気が付けばGW直前。長期撮影旅行に出かけようかとも思っていたが、いろいろと 出費がかさみお金もなくなってしまったことだし、写真展の準備と新しく購入した3D CGソフトで 建築パースの勉強でもすることにしよう。 

2006年4月18日 底の浅い男

 同じ会社にものすごく底の浅い男がいる。年のころは40代半ば。私より1ヶ月ばかり早く入社した(といっても正社員には なっていないらしい)。出身は岡山県東部の 地方都市。大阪で住宅販売会社の営業をやっていたらしいので、はじめのうちは業界のことや建築のことをよく知っている のだろうと思っていた。しかし、わずか1ヶ月もしないうちにこの男の底が極めて浅いことがわかった。折々に妙に知った かぶったことをいうので、ちょっと突っ込んで質問してみると、煙に巻くような的外れの話を延々と続けたり、反対に まったくわけのわからないたとえ話で質問を返したりと、簡潔明瞭に話ができない。また、自分の思い通りにならないと子供が 駄々をこねるように大声を上げて悪態をついたりと見ていて醜悪。さらに、スケジュール管理能力が ほぼ皆無で、担当する現場でつぎつぎとトラブルを起こして、赤字を計上したのはすでに数回。社長もよく我慢しているものだ と感心してしまう。夕方4時半になって、自分が行けなくなったのでどこそこの現場の片付けに代わりに行ってくれなどと ずうずうしくも電話してきて、しかもその後「ありがとう」の一言もない。そのうちばかばかしくなって、 この男とは必要最小限の会話しかしなくなった。現場で、いろんな職人さんや大工さんと話しをしていると、誰も彼もが この男に対していい印象を持っていないことがわかった。底の浅さは、やっぱりすぐにばれるということか。
 知らないこととかわからないことは素直に知らないことを認めて、教えてもらえばいいのに、馬鹿なやつほど自分を少しでも 賢く見せようという虚栄心から知った風なことをいう。それがまた、横柄な物言いだから救いようがない。ちなみに、この男、 離婚して子供二人抱えて実家に戻ってきたらしい。奥さんも我慢がならなかったのだろう。

2006年4月14日 はじめての設計

 3月末に、3階建て賃貸マンションの新築工事の話をもらい、はじめて本格的な設計を任されることになった。もちろん、 建築の勉強をしているとはいえまだ建築士の資格はないので、最終的な図面は一級建築士である社長が検図することになる。 とはいえ、自分のアイディアが実際に形になるのだから、かなりやる気を刺激されている。で、4月に入ってからという もの、目が覚めている間はほとんどこのマンションのことを考えているような状態なのだが、昨晩は夢の中でもプランを 考えていたような記憶がうっすら残っている。
 とはいえ、設計が専門というわけではないので、当然のことながら現場へ出向くこともあるわけで、その間はさすがに プランニングどころではない。たとえ1〜2時間でも思考を中断されると、やはりそこで大きなロスになってしまう。 設計事務所で1戸建てを1件設計するのにすくなくとも1〜2ヶ月かけるということを聞いたことがあるが、それを考えると わずか半月で延べ床面積600平米近いマンションの計画を完成させるなんてことは、どだい無理な話。でも、社長は来週中には 1回目の提案を施主にしたいらしい。無茶な話だ。とにかく、なんとかがんばって仕上げるしかない。

2006年4月9日 朝日夕陽の写真展

 岡山いこいの村へ「朝日夕陽の写真展」を見に行った。なかなかきれいな写真が見られてそれなりに満足だったが、やはり 会場がきちんとしたギャラリーではなかったことと、展示方法がけっこうお粗末で写真が湾曲していたりして、全体的に写真 を鑑賞するという雰囲気ではなかったことがやや残念だった。まあ、保養施設で行う写真展なんてそんなものだろう。ラッキー だったのは、この館内に地元出身の緑川洋一氏の特大サイズの作品が3点あり、そのうちの2点が自由に見られるということ。 色彩の魔術師といわれた緑川氏の代表作が気軽に見られるのだから、それだけでもでかけた甲斐があったとしておこう。おそらく 来週末あたりは、いこいの村周辺のたくさんの桜が満開になっていることだろうから、花見がてらの写真鑑賞にはオススメだ。

2006年4月5日 入学前に試験

 仕事で岡山大学の校舎の改修に行ったら、なんと入学式前だというのに試験をしていた。おかげで、工事が中止になってしまい、 日を改めて行くことに。それはいいのだが、昨今の新入学生もご苦労様だ。試験といっても、英語のヒアリング試験らしいのだが、 ようは新入学生の英語力のレベルを把握するための試験らしい。全学部でやっているのか、たまたま訪れた学部だけのものなのか わからないが、なぜ入学試験に合格したのにさらに試験をする必要があるのだろう。たしか、今年のセンター試験から英語のヒアリング 試験が始まったはず。その点数を参考にすればいいじゃないかと思う。あとは、入学してからみっちりやればいいじゃないか。 せっかくの春休み。入学前ぐらいゆっくりさせてあげればいいのに・・・


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