第4回個展「醍醐桜の四季」出展作品
咲かせた花の数だけ夢を見て、散らした落葉の数だけ風雪に耐え、小さな桜は見事な大木となった。幹はうねるように 盛り上がり、苔むした樹皮には深い皺が刻まれた。幾千の季節を繰り返し、幾万の月日を重ね、衰えも見え始めた。 けれども、樹皮の裂け目にわずかに見える赤褐色の木肌が、内部に宿るいのちの鼓動を伝えている。
<<BACK [TOP] NEXT>>