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笠岡市の沖合いに連なる笠岡諸島には、七つの有人島がある。六島はそのなかでもっとも南に位置し、岡山県の最南端でもある。 六島は周囲4.3km、人口は100人に満たない小さな島で、笠岡市と六島を結ぶ船便は週に2便しかないうえに、その日のうちに日帰りはできない。他の日は、隣の真鍋島から往復便が出ているので、これを使ってなんとか日帰りも可能となる。国の第一等僻地の認定を受けているというのもうなずける。 島の中央には大石山(183m)があり、その山肌一帯には水仙が自生している。写真の場所は、前浦地区から灯台に向かう道の途中で、斜面一帯が水仙畑のような大群落に埋め尽くされている。花の中を歩くと、甘いいい香りに包まれて幸せな気持ちになれることは間違いない。花の見ごろは1月。ただし、最近は暖かい年が多く、12月下旬から咲き始めることある。 冬の季節風が強く吹くと、水仙が折れたり倒れたりすることもあり、見ごろを迎える時期よりも少し早めに訪れたほうがいいかもしれない。 |