最近の小中学校は立派な鉄筋コンクリート製の校舎になっているところがほとんどだが、真鍋中学校には古い木造校舎が現役で 残っている。自分自身、小中学校時代には同じような木造校舎で学んだので、たいへん懐かしく思えてくる。校舎内は土足禁止で、 上履きに履き替えている。そのため、廊下や教室の床は痛みも少なく状態もいい。かつて「瀬戸内少年野球団」という映画のロケ地 にもなった真鍋中学校は、昔にタイムスリップしたかのような錯覚を起こさせるほどなつかしい雰囲気に包まれている。まぎれもな く今という時代に存在している場所ではあるが、30年前のにおいがのこる、ゆったりとした時間の流れる場所だ。