葦が水をきれいにする機能を持っているということは、すでによく知られたことだ。どちらかというと迷惑な植物という
イメージの強いホテイアオイやウォーターレタスも同様の機能を持っている。こうした植物を水質浄化に役立てよう
という試みは以前から各地で行われており、全国でもトップクラスの水質汚染が進んでいる児島湖でも実験が行われている。
それにしても、かつては不要なものとして刈り取られ埋め立てられた葦原が、今度は水質浄化の救世主として注目されてい
るのだから、世の中皮肉なものだ。朝日を浴びて金色に輝く葦が聞いたら、いったい何というだろう。