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六島の中心にある大石山は標高200mにも満たない低山だが、その頂上からは手が届きそうなほど空が近い。 この感覚は北アルプスの山に登ったときに見る空の感覚に近い。どこまでも透明で、すっきりと晴れ渡った青い空を、 こんな標高の低い場所で見ることができるとは思いもしなかった。瀬戸内海の真ん中は、空気がきれいなのだという ことをはじめて知った。おそらく、夜空も星の降るごとくきれいに違いない。海も美しいし、空もまた美しい。 過疎化や高齢化、産業の衰退など多くの問題を抱えながらも、なお有り余る瀬戸内海の魅力は尽きない。 |