このページでは、私が使用している機材を紹介しています。 レンズの場合、描写性能を見るために作例を掲載してほしいという人もいるでしょうが、フィルムから スキャナーで取り込んだ画像は、レンズそのものの性能というよりもスキャナーの性能に依存した画像に なってしまううえに、画像補正などすればまったく別物の画像になってしまいます。そのうえ、 各自のディスプレイの性能や種類によっても、表示される画像は千差万別です。 従いまして、ここに掲載している作例は、あくまで参考程度とお考えください。 なお、どのレンズでも半切程度の大きさにプリントするのであれば、十分美しい写真が撮影できます。 その意味では、描写性能はどれも充分実用的です。

使用機材一覧

  1. CANON EOS 5D
  2. CANON EOS 40D
  3. CANON EOS 55
  4. SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 EX DG ASPHERICAL HSM
  5. SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE NEW
  6. TAMRON SP AF28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO
  7. CANON EF17-40mm F4 L USM NEW
  8. CANON EF24mm F2.8 NEW
  9. CANON TS-E24mm F3.5L
  10. CANON EF50mm F1.8U
  11. CANON EF70-200mm F4L USM
  12. TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO1:1
  13. PENTAX ME Super
  14. PENTAX Z-1p
  15. PENTAX Z-1
  16. PENTAX Z-5
  17. PENTAX Z-20p
  18. smc PENTAX FA28-70mm/F4
  19. smc PENTAX FA28-105mm/F4-5.6
  20. smc PENTAX FA100mmマクロ/F2.8
  21. smc PENTAX FA70-200mm/F4-5.6
  22. smc PENTAX FA★300mm/F4.5
  23. smc PENTAX REFLEX1000mm/F11
  24. smc PENTAX A50mm/F1.7
  25. SIGMA 28-70mm/F2.8 EX
  26. TAMRON LD AF70-300mm/F4-5.6
  27. TAMRON AF28-300mm Ultra Zoom XR F/3.5-6.3 LD Aspherical [IF]MACRO
  28. TOKINA AF20-35mm/F3.5-4.5
  29. TOKINA ATX828AF PRO 80-200mm/F2.8
  30. KENKO TELEPLUS MC7 2x
  31. KONICA MINOLTA Dimage Scan Elite5400U

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CANON EOS 5D

35mmフルサイズCMOSセンサー搭載のデジタル一眼レフ。2005年9月28日の発売なのですでに3年が経過しようとしている。 最新のデジタル一眼レフと比較すれば、ダストクリーニング機能もないし、データ処理は12ビット、ボディの作りも 20万円前後の価格にしては高級感がいまいち感じられない。連写も毎秒3枚と決して速くはない。しかし、フルサイズセンサー というメリットと、画像の解像感や雰囲気はいまでも一級品だとおもう。スポーツの撮影や鳥など動きの速い動物の撮影 でなければ、必要にして十分な性能をもっている。フルサイズの画角にこだわりがある人や画質のよさを重視する人には いまでも十分魅力的なカメラだ。

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CANON EOS 40D

APS-CサイズCMOSセンサー搭載のデジタル一眼レフ。2007年8月31日発売。EOS 5Dよりも発売が2年遅いので、メニュー 構成やAF-ONボタンの追加など若干操作性が異なるところもあるが、操作感は変わらないので5Dのサブ機としても使いやすい。 ダストクリーニング機能やデータ処理14ビットなど、最新のDSLRについている機能もだいたいあるので、発売後2年を経ても それほど古臭さは感じない。毎秒6.5枚の高速連写機能はしびれる早さだ。画質も必要にして十分で、レンズの焦点距離が 1.6倍相当になるメリットとともに、5Dと相互に補完しうるカメラだ。

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CANON EOS 55

キヤノンでは「見つめるだけでピントが合う世界初の視線入力AFを実現したEOS5に次ぐ、第2弾。視線入力のレスポンスを従来比で 約1/2に短縮した高速合焦性能、要望の多かった縦位置構図での視線入力にも対応できるアイコントロールBASISのAFセンサーの開発に 成功。その進化したAFセンサーを搭載して、前述の機能を満たすと共に、レリーズボタンの半押し中、または、連写中に目で追うだけ で移動被写体にも完全追従する視線サーボAFの機能をも組み込んだ。EOSシリーズで好評の撮影モードダイアルおよび最適表示のLCDパ ネルに加え、新たにAFモードダイアルを上面操作部の右肩におき、測光レバー、給送モードレバーなどによる2ダイアル、2レバーのダ イレクト・インの高操作性を実現、外装処理にも高品位のアルミ素材を使用。」と紹介されている。正直、そんなことを検討して買っ たのではなく、単にTS-E24mm F3.5Lレンズを使うための、デジタルカメラまでのつなぎとして購入した。中古で7000円ほどだった。  使ってみると、案外さくさく動いて快適だった。キヤノンの中級機がペンタックスの上級機と同等のレベルであると実感。ただし ファインダーはペンタックスの勝ち。これ、重要。

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SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 EX DG ASPHERICAL HSM

フルサイズのカメラで唯一12mmからの超広角を実現しているレンズ。建築物の室内撮影など引きの距離が取れないが 広く写したいというときに重宝する。12mmという超広角レンズであるが、歪曲は良く補正されていて、ほとんど気になるような 歪みがない。価格のわりにひじょうに優秀なレンズだ。もっとも12mmだと周辺光量不足がひどく、絞ってもあまり解消されない。 白い壁の室内撮影では目立つので、15mmぐらいで撮影したほうがいい。パースに関しても15mmぐらいのほうが違和感がない。

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SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE

星景写真の分野で評価の高いレンズ。山岳写真のバリエーション拡大と星景写真用に2012年1月に購入した。周辺部の収差や流れは魚眼だけに それなりにあるが、逆光には非常に強く、太陽を画面隅に入れても目立つゴーストやフレアは発生しないし、中心部はきわめてシャープだ。 空を広く入れたい星景写真では対角で180度の画角がありがたい。また、山のピーク付近から俯瞰気味に撮影したときに地平線が丸く写り、 まるで宇宙から見ているようなおもしろい効果が得られるので、写真のバリエーションを広げるにはいいレンズだ。

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TAMRON SP AF28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO

F2.8の大口径でありながら、非常に軽量コンパクトにまとまっている。価格は3万円台と安価であるが、描写性能はさすが 大口径といえるコストパフォーマンスに優れた標準ズームだ。カリカリにシャープなレンズではないが、描写があまいという わけでもない。適度にやわらかい優しい感じの描写特性をもつ。また、マクロ機能も備えており、簡易マクロレンズとしても 使える。安くて高性能で小型軽量の標準ズームとしておすすめ。

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CANON EF17-40mm F4 L

SIGMA12-24mmをアウトドアに持ち出すのが大変なので、コンパクトで性能のいい広角レンズとして導入した。描写性能は飛びきりいい というわけではないが、腐ってもLレンズ。17mmあたりの周辺部はそれなりだが(とはいえ普及価格帯のレンズよりはやはりいいと思う) 中央付近はシャープでいい描写だ。ズーミングしても全長変化がないインナーズームというのもいい。付属のフードはでかすぎてハンドリングがよくない。EF-24-105用のフードを少し削る とフルサイズでもけられずに使えるらしいが、余計なコストがかかるしめんどくさいので、とりあえずこのままでいくことにする。 2012年7月2日に購入。

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CANON EF24mm F2.8

小型で軽くて明るいので、持ち運びが便利。1988年11月デビューなので最新のレンズと比較するとシャープさなどは一歩及ばないが、 単焦点レンズらしい抜けのいい描写はけっして悪くない。山で星景写真を撮影するときに利用している。2010年10月購入。

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CANON TS-E24mm F3.5L

ティルト及びシフトのアオリ機構を搭載した広角レンズ。電子制御のEMD(電磁絞り)ユニットを搭載しているため、アオリ機構を有す るレンズでありながらノーマル状態ではAE撮影が可能となっている。光学系では第1レンズに研削非球面レンズを使用 、近距離域での 収差を補正するフローティング機構と併せて、全撮影領域での高画質 を達成した。焦点調節はマニュアルフォーカスのみ。
 仕事柄、建築物の撮影をするときに、上すぼまりにならないようにアオリ機構のレンズがほしかった。ニコンは広角のものがラ インナップされていなくて、事実上キヤノンのこのレンズしか選択肢はなかったので購入。中古でも9万円もした(定価は18万円)。 なお、2008年3月現在、ニコンからあたらしく同じスペックのレンズが発表されている。
 キヤノンのレンズ、しかも高級なLレンズは持つのも使うのもこのレンズが初めてだったが、ファインダーから見える世界の色 彩がいい。手持ちのシグマのレンズと比較すると、シグマは青っぽいがこのレンズは色が鮮やかできれいだ。実際の色彩をかなり忠実に 再現している。

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CANON EF50mm F1.8U

一部では撒き餌レンズともいわれているキヤノン最廉価レンズ。販売価格8000円台の安さ。とはいえ、F1.8の大口径レンズであり、その描写力は なかなかどうしてりっぱなものだ。開放ではちょっと甘いが、1段も絞るときりっとしたいい描写になる。これに味をしめて、もっと高価なLレンズ の単焦点レンズはすごい描写に違いないと想像を膨らませて、浪費に走るものもいるという。10倍、20倍の価格に見合うだけの描写力があるかというと どんなもんだろう。せいぜい1.5倍とかではないかという気もしないでもない。もっとも、ボディのチープさは価格なりで、L単などは描写力という よりも、USMモーターや口径、ボディのつくりで価格差がついているというのが実情のような気もする。

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CANON EF70-200mm F4L USM

Lレンズとはこういう描写のレンズだ、と胸を張って言えるだけの性能がある。初めて撮影した写真を見たとき、うーん、とうなってしまった。 もちろん、期待はずれということではなく、驚くほどのクリアで抜けの良いその描写にだ。雨上がりの透き通った空気を思い出させる ような、そんな透明感のある写真を撮ることができるレンズだ。ISバージョンのほうが若干いいらしいが、三脚使用前提ならどうせ ISは使わないので、価格の安いこちらでも必要にして十分な性能だ。

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TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO

伝説のマクロとかポートレートマクロとかいろいろと評判の高いマクロレンズ。単純にマクロレンズとして考えると100mmでもいいような 気もするが、ポートレートにも使うとなると90mmはいいところだ。タムロンのマクロレンズはボケが柔らかくてとろけるようなボケ方をする。 9枚羽根の絞りは円形絞りなのかどうかHP等に明記はないが、丸く柔らかなボケが美しい。一方でピントの合っているところはきちんとシャープ に写るので、メリハリのある描写性能だ。ボディもコンパクトで軽く、持ち運びにも負担が少ない。総じて欠点のないいいレンズだ。このレンズ はモデル272Eというタイプで、先代の72E(172Eと表記される場合もあるようだ)と光学系は共通だが、ボディデザインの変更に加えて、 デジタル対応としてレンズのコーティングを改良し、レンズの面間反射を低減しゴーストやフレアが出にくくなっている。

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PENTAX ME Super

近所のキタムラに寄ったときには、とりあえず中古品のショーケースを覗くようにしているが、ある日このカメラがいかにも私に買っ てもらいたいといわんばかりに陳列してあった。ME Superは、1979年に発売されたマニュアルフォーカスの銀塩フィルムカメラだ。当時 のペンタックスは、小型軽量の量販クラスの一眼レフカメラに力を入れていて、このカメラもそうしたシリーズのひとつだ。もともとは、 自動露出電子制御機能をもったMEというモデルがあったのだが、この機種は露出優先機能だけでシャッター速度はカメラが自動で決めて しまうというものだった。ME Superは、シャッター速度の変更もできるようにしたMEの上位機種にあたる。個人的には、ほとんどの撮影 は露出優先で行うため、シャッター速度の変更ができなくてもそれほど困らないのだが、年に数回はシャッター速度をいじる場合もある ので、この機能もあるに越したことはない。

 最初は、なにしろ昔のカメラなのでどうしようかと迷った。そこで、一度家に戻り、ネットでいろいろと検索して故障の多さや中 古価格など調べてみたが、特別壊れやすいということもなさそうだった。価格は、ネットで調べたものよりは安かったので、翌日まだ残っ ていたら買う決心をして行ってみた。もちろん、テスト用に50mmのMFレンズを持って。程度は非常に良かった。大きなアタリや凹みはなく、 塗装もしっかりしている。フィルム巻き上げレバーも滑らかだし、シャッターやミラーの動きも軽快だった。おそらく、あまり使われるこ となく、大事に保管されていたのだろう。古いカメラにありがちなモルトの劣化もなかった。売りに出す前に交換したのかもしれない。
 何をいまさらMFの銀塩カメラなんかという気持ちもないわけではなかったが、手のひらに載る程度の大きさなのに金属ボディのずっ しりとした重みと、いかにも精密な機械が作動しているという感触がやたら気に入った。けっして高級というレベルのカメラではないが、 さりとて安っぽいわけでもない。なによりもファインダーの見易さは感動ものだ。当初、手持ちのZ-1Pとは同じレンズ、同じ条件でもシャッ ター速度の値が異なっていたのでやや不安があったが、実際に撮影してみるとまったく問題なかった。このカメラは2007年3月に中古で4700 円で購入した。

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PENTAX Z-1p

ペンタックスの最高級AF一眼レフカメラ。1994年6月に発売され、すでに生産中止になっている。この後に発売された銀塩一眼 レフの最高級機はMZ-S(生産終了)であるが、性能的にはZ-1pに及ばない。Z-1pはZ-1の改良版で、連写性能が毎秒3枚から4枚に向上した。また露出に ついては、Z-1ではダイヤルを使って変更できるのは標準設定では分割測光とスポット測光の2種類だけで、中央重点測光が使いたいときは ペンタファンクションという設定を変更しなければならなかったが、Z-1pでは3種類の測光方式の切り替えがダイヤルで即座に行えるよう になった。さらに、ファインダー内表示にバーグラフ式の露出補正情報が追加されたことや、パノラマ撮影機能がついたことなどが主な改 良点である。

 ボディは小型で、右手でグリップをにぎると小指があまる。重さは650gで、一日使っていても腕が疲れるということはない。1/8000 秒の高速シャッター、1/250秒のストロボシンクロスピード、4コマ/秒の連写速度など、機能的にはニコンF100やキヤノンEOS3並みの 性能を持っているが、一回りコンパクトで軽い。ただし、ボディの質感などはこれら2機種にはおよばないし、カメラとしての完成度は比較するだけ悲しい。 ファインダー倍率はF100が0.76倍、EOS3が0.72倍であるのに対して0.8倍と大きく見やすいが、視野率は92%とやや狭い。とはいえ、ピントの山もわかりやすく、マニュア ルでも十分使いやすいファインダーである。もっとも特徴的な機能は、ハイパープログラムとハイパーマニュアルという機能であろう。ハ イパープログラムは、基本的には露出もシャッター速度もカメラ任せフルオートの機能だが、Tvダイヤルをまわせば即座にシャッター速度 優先モードに切り替わり、Avダイヤルを回せば同様に露出優先モードに切り替わるというもの。カメラが判断した露出とシャッター速度の 値を見て、そこから自分の意図する画作りを行いたいという場合に非常に便利だ。ハイパーマニュアルとは、基本的にはマニュアルモード であるが、IFボタンを押せば一発で適正な露出とシャッター速度になるというもの。もちろんマニュアルモードはそのまま継続される。ス ナップ写真などようにとっさにシャッターを切りたい場合にはハイパープログラムがあると便利だ。とりあえずカメラ任せで一枚撮ってお いて、すこし時間に余裕があればそのまま被写界深度やシャッター速度を変えて数枚写すという使い方ができる。いちいち撮影モードの設 定を変更していたのでは、シャッターチャンスを逃すこともあるので、よく考えられた機能だと思う。ただし、私は普段露出優先モードで 撮影する場合がほとんどなので、実際にはあまり使うことはない。
 ボディの質感は低レベルであるが、カメラとして必要十分な機能を持ち、小型軽量で扱いやすく案外悪くない。このカメ ラは2004年3月に中古で35,000円で購入したものだが、ほとんど使用感もなく新品同様の上物だった。

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PENTAX Z-1

1991年に発売され、92年にはカメラグランプリも受賞している。すでに生産終了。Z-1pのベースとなった機種なので、その機能はほとん どかわらない。Z-1で不評だった部分を改良したのがZ-1pなので、完成度という点ではZ-1pのほうが上であるが、基本的な性能に大きな不満 はない。1/8000秒の高速シャッター、1/250秒のストロボシンクロスピード、3コマ/秒の連写速度、ハイパーマニュアル/ハイパープログラ ム機能など、必要にして十分な性能を持っている。

 ペンタックスのカメラで最初に買ったのはSFXnという機種で、これはペンタックス初のAF一眼レフだった。その後2代目の機種として 入手したのがこのZ-1である。出た当時はカメラグランプリを受賞するなど話題となったようだが、じつはそのあたりのことはまったく知ら ない。単に買い換えるときに同じメーカーのほうがいいかなという程度で買ったにすぎない。しかも、その頃はほとんど記念写真程度のも のしか撮っていなかったので、まったく猫に小判状態だった。そもそもこの機種が当時のペンタックスのラインナップで最高級になるなん てことさえしらなかったのだから、いい加減なものである。しかし、無駄に高くて高性能なカメラで終わらなかったので、結果的にはよかっ たのかもしれない。もっとも、今の競合各社の状況を見ると、なぜニコンにしなかったのかちょっと悔やまれなくもない。まあ、カメラなん て所詮道具に過ぎないのでそこそこ使い勝手がよければ十分ではある。機材のレベルをどうこういうよりも、いい写真がたくさん撮れるよう になることのほうが重要だ。Z-1は、2003年の秋まではメインカメラとして使用していたが、故障したのを期にZ-1pを中古で購入し、現在は サブカメラとして使用している。

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PENTAX Z-5p

1994年3月に発売になったカメラ。すでに生産終了。Z-1からペンタックスファンクションという好みに応じて各種の設定を変更する機能と シャッター速度優先モードをはずしただけのモデルで、安い割りに上位のZ-1と同等の基本性能をそなえている。Z-1をメインカメラ、Z-20p をサブカメラとして使用していたときに、Z-1と操作方法がまったくおなじほうがやはり使い勝手がいいので、Z-5をサブカメラとして購入し た。ただし、たしかにボディデザインも基本性能もZ-1と同じなのだが、もっともよく使う露出優先モードの操作方法がじつは違っていたと いう事実に買ってから気がついた。

Z-5では、露出優先モードはダイヤルではなくてレンズ側の絞りリングで行う。レンズ側ではズームリン グと時にはフォーカスリングも操作しなければならないので、正直にいうとさらに絞りリングまで左手で操作したくない。左手はズームもし くはフォーカスリングとカメラの支えに使い、右手で絞りやシャッター速度を調整してシャッターを切るというのが、やはり役割分担として は適正なのではないかと思う。その意味で、レンズの絞りリングで露出を変更する操作方法はどうも好きになれない。MZ-Sはこのタイプの操 作方法であるため、購入を見送った。そもそも、ボディとレンズの接合部である狭いところで絞りリングを操作するというのもやりにくい。 そのため、Z-5では基本的にハイパープログラムモードで撮影するスタイルで使用している。ハイパープログラムであれば、シャッター速度 優先モードにも切り替えられる。ただ、移動時に電源を切ると選択していた絞り値が記憶されないため、電源のオンオフを行うたびにカメラ の測光値を確認し任意の露出値に変更しなければならず、しばらく同じ絞り値で撮影したいときには操作が面倒である。
 ということで、現在はスナップ写真専用のメインカメラとして使用している。スナップ写真であればハイパープログラムで使うことの ほうが便利なので、特に問題はない。

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PENTAX Z-20p

Zシリーズの第3弾として1992年に発売されたZ-20の改良版モデルで、1993年に発売された。現在は生産終了。Z-1の2ダイヤル方式から1ダ イヤル方式に変更になっており、操作方法が簡略化されている。シャッター優先(Tv)と露出優先(Av)の切り替えは専用のボタンを押すこ とでおこなう。もちろん、それぞれ独立したダイヤルがあって、親指と人差し指にそれぞれの役割を覚えさせる2ダイヤル方式のほうが間違 いにくいし操作もすばやく行えるが、1ダイヤル方式でもそれほど違和感はなく、これはこれで慣れれば使いやすい。

 普及価格帯のモデルなので性能はそれなり。AF速度はお世辞にも速いとは言えず、連写は2コマ/秒、シャッター速度は最高1/2000秒、 シンクロ1/100秒、ファインダー視野率92%、ファインダー倍率0.77倍といったところだが、露出補正はもちろん、シャッター速度優先モー ド/露出優先モード、マニュアルモード、バルブなどの他に、ピクチャーモードと呼ばれる人物、風景、動体、近接などの初心者用モードも ある。FAレンズのパワーズーム関連の機能もすべて使用できるので、露光間自動ズームやズームクリップなどの特殊な撮影も可能となってい る。しかも、ピクチャーモード使用時にハイパープログラムシフトを使うと、撮影者の意図や好みを学習して次回から同じ設定を再現してく れるという学習機能まで備えている。安い割にはかなりインテリジェントなモデルである。オートフォーカスの動体予測もついているが、 これはオートフォーカスの対象物が小刻みに動いているとカメラが勝手に動体であると予測して連続的はフォーカスを行うもの。望遠レン ズをつけて手持ちで撮影していると手ぶれによって対象が動いていると判断されてしまうらしく、オートフォーカスでピントを合わせるの は難しい。そのうえフォーカス速度がおそいので、正直言って動体予測は役に立たない。

 とにかくコンパクトで軽量なので、南アルプスの北岳登山のときはこれを持参していった。しかし、朝日や夕日などを撮影するときは シャッター速度1/2000秒ではつらい場合もあるので、じっさいにはお蔵入り状態だ。

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PENTAX FAズーム28-70mm/F4AL

普及価格帯のレンズの中では比較的性能の高いレンズ。安価なズームレンズでありながらF値がF4固定で 使いやすい。ボディもかなりコンパクトで軽く、スナップ撮影や旅行などで持ち歩く場合には重宝する。

 レンズ構成はハイブリッド非球面レンズ1枚、高屈折率低分散レンズ2枚を用いた4群非線形移動ズーム となっている。カタログによれば、「クリアで抜けのよい画像を実現するため、ゴーストレスコートを採用し、 全ズーム域で優れた描写力を発揮します。精緻な表現を目指す本格派のための常用ズームレンズです」とのことで、 妙に気合の入ったレンズらしい。描写はF2.8などの大口径レンズと比べればやや甘いところもあるが、単体で みれば必要十分な性能。色のりがよく、ファインダーで覗いたときの絵が実際よりもきれいに見えると 思うのは気のせいだろうか。残念なのはフードが標準では付属していない。別売りのフードはゴムの円形 フードで、はっきりいってかっこ悪い。最短撮影距離は40cm、最大撮影倍率0.23倍、最大径65.5mm×長さ66mm、重さ240g。

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PENTAX FAズーム28-105mm/F4-5.6

Z-1と一緒に買ったレンズ。パワーズームがついているので、露光間ズームなどの各種機能が利用できる。 パワーズームのついたレンズは、Zシリーズと同時に開発されたレンズで、実質的にこのレンズのすべての機能を 利用できるのはZシリーズのみ。MZシリーズ以降のモデルではパワーズーム機能への対応ははずされている。

 そうはいってもパワーズーム機能なんて物は試しで一度使ったことがあるだけで、はっきりいって無用の 機能。ズーム駆動用モーターがレンズ内にあるのか本体にあるのか知らないが、とにかくパワーズーム 機能つきのレンズは重い。まるで大口径レンズ。MZシリーズ用にまったく同じ仕様でパワーズーム機能がないレンズ がラインナップされているが、新しく買うならとうぜんパワーズームのないレンズのほうがよい。重い、でかい はさておき、画質のほうは特に大きな問題もみあたらない。というよりも、そこまで大きく引き伸ばしてみたことが ないのでわからないといったほうが正確。非球面レンズとか特殊光学ガラスレンズなどの高級な レンズは用いられていないので、大伸ばしにするとおそらくそれなりのものだろう。まあ、このレンズに限らず、たとえ普及価格 帯のレンズといえでも、通常1段程度絞り込んで使えばそこそこの描写をするものだ。A4サイズとか四つ切サイズ ぐらいのプリントであれば、問題ないないだろう。望遠端が105mmまであるのはけっこう便利で、いちいち望遠ズームにレンズ をかえなくてもすんでしまうことも多々ある。その意味では28-70mmの大口径レンズよりも、使い勝手はいい。 最短撮影距離は43cm、最大撮影倍率0.33倍、最大径72.5mm×長さ95.5mm、重さ515g。

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PENTAX FAマクロ100mm/F2.8

重い、でかい、高いという3拍子そろったマクロレンズだが、描写力はさすがの大口径という感じ。 もっとも、ほかのマクロや他社の製品と比較したわけではないので、個人的な感想に過ぎない。 しかし、雑誌の記事などでもけっこういい評価をされていたので、それなりにいいのだろう。 ペンタックスの100mmマクロには、もう一種類、開放絞りがF3.5のレンズがある。こちらは小型、 軽量、安いというまったく逆の3拍子がそろっている。重さなんておよそ1/3の220gなのだから、 持ち運びには重宝しそうだが、いかんせん最大撮影倍率が0.5倍しかない。その点、こちらの 100mm/F2.8レンズは本格仕様だ。なぜ鉄の筒のようなレンズになったのかは知らないが、もう少し なんとかならなかったのだろうか。

マクロレンズは最大撮影倍率時に鏡胴が伸びて、全長が2倍ほどにもなってしまう。このため、 ニコンやタムロンなどメーカーによっては実際のF値が5.6程度まで暗くなってしまうものもあるが、 ペンタックスはシグマと同じで表示上はF2.8 通しとなっているため、使い勝手はいい。 2004年秋に発売された新型のD FA100mmは軽く小さくなったようで、新しく買うのであれば迷わず 新型にしたほうがいい。作例は、こちらこちら。 最短撮影距離は30.6cm、最大撮影倍率1倍、最大径74mm×長さ103.5mm、重さ600g。

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PENTAX FAズーム70-200mm/F4-5.6

Z-1を購入した当初は、FA28-105mm標準ズームとこのFA70-200mm望遠ズームの2本しか持っていなかった ので、どこに行くにもこの2本を持っていった。大口径レンズをそろえてからはまったく出番をなくして しまったレンズだが、小型で使い勝手は悪くなかった。これもパワーズーム機能がついているので、 普及価格帯の望遠ズームとしては重いけれど、大口径レンズと比べればまし。 ただし、古いレンズなのでフードはついていないし、高級な素材のレンズも使われていない。 使用していたのは本格的に写真を撮り始めた初期の時期なので、レンズの描写力がいいとか悪いとか よくわからない(もっとも今でもそれほどわからないが)が、スナップなどで使うぶんには特に問題と なるような癖はなかったと思う。 最短撮影距離は110cm、最大撮影倍率0.25倍、最大径73mm×長さ116.5mm、重さ465g。

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PENTAX FA★300mm/F4.5ED[IF]

ペンタックスのレンズには、普及タイプのものと高級タイプのものと2種類ある。高級タイプのレンズには 星のマークがついており、この部分を「スター」と読むので、通常は「スターレンズ」という言い方をする。 スターレンズはマニュアルフォーカス時代からあり、当時は「Aスターレンズ」だったが、現在のラインナップの 主流はオートフォーカス対応の「FAスターレンズ」である。

 このレンズは、私が持っている唯一のFAスターレンズである。ボディはエンジニアリングプラスチックだが、 それなりに高級感もあり、シルバー塗装のデザインもわりと気に入っている。フード部分に塗装ハゲがあったせいだ と思うが、東京のフジヤカメラで2万円強(新品定価は145,000円)という超低価格で販売されていたので、即買い したレンズだ。レンズ自体には傷やカビ、ホコリの混入もなく、ボディも問題なしで、かなりのお買い得感があった。

 望遠レンズでは光の波長が色によって異なることに起因する屈折率の違いから、焦点位置が色ごとに微妙にずれる という色収差の問題が起こりやすくなるが、このレンズはそれを解決するために高級な特殊低分散レンズ(EDレンズ)を 3枚も使用しているので、それなりのお値段になるということらしい。描写に関してはまったく文句はないが、絞り開放 付近ではやや周辺光量が不足しがちであるような気がする。普及価格帯の300mmレンズと比較すると、その鮮明さ、 抜けのよさ、緻密さなど、どれをとってもレベルが上で、スターレンズの面目躍如といったところ。

 300mmにしてはコンパクトで、持ち歩くのもたいして苦にならないが、このレンズには三脚座がついていない。 しっかりした三脚にカメラ本体を取り付ければ大きな問題はないのだが、レンズフードをつければ30cm近い長さが あるので、やはり安定性はいまいち。ぜひ三脚座を付属にしてもらいたい。 最短撮影距離は200cm、最大撮影倍率0.17倍、最大径72.5mm×長さ160mm、重さ935g。

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PENTAX REFLEX1000mm/F11

1000mmの超望遠レンズなんて何に使うのかと思うかもしれないが、朝日や夕日を比較的好んで撮るので、 迫力のある太陽を捉えるためにはこれぐらいのレンズがほしいと常々思っていた。しかし、超望遠のレンズは 高い。しかも重くてでかい。ということで、実際には買わないだろうなぁと思っていたら、カメラのキタムラのネット 情報でこのレンズの中古が出ているのを見つけて、おもわず買ってしまった。
 このレンズは受注生産でしか手に入れることができない。しかも希望小売価格は279,000円。それが、ずい ぶん低価格で入手できたのだから、まあよかったと言うべきか。もっとも、それなりに高額な買い物であったことは 事実。

 さてこのレンズは通常のレンズ方式とちがって、反射方式という変わったレンズである。つまり、天体望遠鏡 で使われているミラーを使って光を反射屈折させるというもの。したがって、短い鏡胴でありながら1000mmという ながい焦点距離を可能にしている。超望遠でありながら軽量コンパクトに仕上げることができる方式である。 高級レンズがたくさん使われているわけではないので、一般的には性能がよくないというイメージがあるようだが、 はるか彼方のわずかな星の光を観察する天体望遠鏡に使われる方式なのである。そんな低級なものではない。 レンズをたくさん使用しないので色収差が少なくシャープな画像を得ることができる。ただし、光を反射させる ための円形ミラーがレンズ前面の中心部分についているため、ボケがリング状になるという欠点がある。点光源 であればリング状のボケもかえって美しいが、形のしっかりしたものが背景に多くあると、二重線ボケのようになって かなりうるさい。背景の処理をよく考えて撮影することが必要。また、フォーカスリングが大径で重いので、すばやい ピントあわせは不可能。動くものにはまず対応できない。なお、反射式レンズには、いわゆる絞りというものが ないので、F値は固定となり変更はできない。つまり、このレンズでは常にF11でしか撮影できない。もちろんMFである。 マニュアルでシャッター速度は自由に変更できるが、適正露出でシャッター速度を変更したい場合は、6種類内蔵されて いるNDフィルターを使用して光量を調整する。当サイトのスペシャルギャラリー「瀬戸内紀行」の中の「錦海湾」の 写真のほとんどはこのレンズで撮影している。 最短撮影距離は800cm、最大撮影倍率0.13倍、最大径119mm×長さ248mm、重さ2300g。

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PENTAX A50mm/F1.7

ペンタックスのAレンズは、オートフォーカス一眼レフが出る前のマニュアルフォーカス時代のレンズ。 といっても、Aレンズはレンズの絞りリングをA位置に合わせておけば露出優先モードが利用できるので、現在 販売されているペンタックスのオートフォーカス一眼レフカメラでも問題なく利用できる。ただし、当然のこと だがフォーカスはマニュアルで行わなければならない。

 Aレンズは今でも製造販売されているが、このF1.7のレンズはすでに生産終了となっており、現在カタログ モデルとして生産されているのはA50mm/F1.2というモデルのみ。したがって、このレンズはヤフーオーク ションで中古品を個人売買で入手した。ときどき室内などで撮影するときに使っているが、さすがにF1.7という 明るさがあれば、室内の明かりだけで十分撮影でき、ストロボなど必要としない。最近は、Z-20pにつけてスナップ 写真でもよく使っているが、ズームレンズと比較するとやはりシャープできれいな描写をする。 もっとも、ズームレンズと明らかに違うというほどではないので、メリットは描写力というより明るさと背景ボケ の美しさ。あとは、マニュアルフォーカス時には、フォーカスリングのしっとりとした感触が秀逸で、ペンタックス のオートフォーカスレンズをマニュアルで使用したときのスカスカ感とは別次元の操作感がある。マニュアルフォー カスで使うのなら断然Aレンズがいい。色味はややあっさりとした感じがするが、浅いというよりもナチュラルという 感じ。

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SIGMA 28-70mm/F2.8EX

八ヶ岳の渓流で、ペンタックスのFA28-105mmをつけて夕方撮影をしていたとき、ファインダーの暗さでピント あわせに苦労したことがあった。構図も決めにくいし、やはり普及価格帯のF値が暗いレンズでは、あらゆる状況 で快適に撮影するには無理があるとわかった。そこで、早速大口径標準ズームを物色し、ヤフーオークションで このレンズを落札した。本当はトキナーの28-80mm/F2.8がほしかったのだが、当時は出たばかりで中古はまったく 見つからなかった。雑誌の評価記事では、シグマのレンズもかなりシャープでいいということだったので、購入に 踏み切った。

 描写性能はかなりいいと思う。コントラストも高く、シャープな写真が撮れる。色味は少し浅い感じもするが、 特に気になるほどのことでもない。ただし、逆光にはかなり弱い感じだ。ゴーストもでるしフレアもある。花形フード が付属しているが、フード内側にはなんの処理もしていないので、やや光を反射しやすいのかもしれない。黒い布 切れなどを貼り付ければ少しは改善されるだろうか。ちなみにどの程度ゴーストやフレアが出るかというと、 「この写真」がその例だ。もっとも、この写真は意図的に ゴーストが出るように撮ったので、不本意な結果というわけではない。

 ボディはプラスチックで高級というほどではないが安っぽくもない。しかし、ラメ入りのエンジニアリング プラスチックというのは、個人的にはあまり好きではない。太さのわりには軽量なので、標準ズーム として使用するのに悪くない。ただし、使い勝手においては2つ不満点がある。 ひとつはズームリングがボディに非常に近いところにあり、幅も広くないので操作しづらいこと。2つ目が、ズーム 途中で画像が一瞬ゆがむ瞬間があること。広角側と望遠側とで樽型と糸巻き型の収差がやや見られるが、その境目 なのかもしれない。描写性能自体とは直接関係ないが、この点がやや気にかかるところだ。基本設計はそれなりに 古いレンズなので、ある程度のことは仕方がない。もっとも、慣れてしまえばどうということはないレベルだが。 最短撮影距離は40cm、最大撮影倍率0.24倍、最大径83.5mm×長さ101mm、重さ600g。

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TAMRON LD AF70-300mm/F4-5.6 Z-20pを買ったときについてきたレンズ。ずいぶん昔のズームレンズで、フォーカスリングやズームリング はスカスカで、ちょっと手が触れると動いてしまうのでマニュアル使用にはこころもとない。ズームの自重落下防止 機構もないので、カメラにつけたまま首から下げて歩いていると勝手にズーミングしてしまい、レンズ長が伸びて しまう。ハードウェア的には安物というイメージがぷんぷんしている。

 しかし、描写性能は案外悪くない。確か低分散レンズ(LDレンズ)が一枚組み込まれていたはずで、その おかげだと思う。最近はさっぱり使用していないが、300mmのレンズがこれしかなかったころは、よく持ち歩いて いた。軽量であることから、北岳登山のときや槍ヶ岳から奥穂高岳に縦走したときも持参した。

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TAMRON AF28-300mm Ultra Zoom XR F/3.5-6.3 LD Aspherical [IF]MACRO

一時期、レンズを交換するのが面倒で、できるだけ一本で広い画角を撮影できる高倍率ズームが ないものかと探していた。登山するときに、交換レンズを何本ももっていくのが重いし面倒だという のも理由のひとつ。しかし、当時はタムロンの初代28-200mmがあったぐらいで、そのでかさにちょっと 躊躇していた。しかも、望遠端が200mmではちょっと足りない。そのうち、同じデザインで28-300mmも 出たが、これはさらにでかかった。で、結局あきらめてペンタックス28-105mmとタムロン70-300という 組み合わせを持っていくことが多かった。

 2002年の秋になってようやくこのレンズが発売され、これだと思ったものである。たまたま用事で出かけた 東京で、新宿のマップカメラ中古館でこのレンズを見つけたときは、もはや運命だとさえ思った。発売後日がたって いなかったため、中古でもあまり安くはなかったが、使い込まれた様子もなくきれいだったので即座に購入した。

 画質的には高倍率ズームにしてはかなりいい。当サイトのスペシャルギャラリー 「雲ノ平」の中の「2003秋」の写真の多くは このレンズで撮影したものだ。スキャン後いろいろと手を加えているので、そのままレンズの描写性能を見ることが できないが、ポジを見る限りそれほど悪くないと思う。FA★300mm/F4.5と比較すると、中心付近の描写はけっこう健闘している ともいえるが、周辺部になるとさすがに甘い。太陽が画面に入るような場合はややはでなゴーストが出る。タムロン もフレアーやゴーストを防止するためのBBARコーティングを行っているが、そのあたりはさすがに純正のゴースト レスコート処理が施されたレンズには及ばないようである。

 また、マクロ性能もなかなか悪くない。本格的なマクロ撮影用レンズには及ばないが、けっこう寄れる。 当サイトのスペシャルギャラリー「街の風景」の中の#40「春の化身」 というレンゲの写真は、このレンズで手持ち撮影している。ズームリングやフォーカスリングもそれなりのトルク感があり、 マニュアル操作時にも扱いやすい。ボディデザインや品質も悪くない。なによりコンパクトなのがいい。メーカによれば、 デジタル一眼レフにも十分使える性能だということだが、1000万画素を超えるものにもいけるかどうかはわからない。 AF時のノイズがややうるさいが、スナップ撮影には便利である。 最短撮影距離は49cm、最大撮影倍率0.34倍、最大径73mm×長さ83.7mm、重さ420g。

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TOKINA AF20-35mm/F3.5-4.5

普及価格帯の超広角ズームレンズだが、トキナーのボディは金属製で高級感はそれなりにある。ズームリング もフォーカスリングもトルク感がちょっと軽すぎると思う。もう少ししっとり感がほしい。ただし、ペンタックスのもの よりはまし。超広角レンズはこれしか持っていないので、たいていの撮影時には持参している。今、一番稼働率が高いレンズ かもしれない。
 描写性能は、価格の割りに周辺部までそこそこの描写を見せ、色味も比較的こってり系で悪くない。ただ、逆光性能 はあまり芳しくない。特に森とか屋内とかで一部から強い光がもれてくるような場合は、はでにフレアが出る。できるだけ絞り 込むなど、工夫が必要。レンズ長は短いが結構太いので、以外にかさばる。また、フォーカシング時に前玉が回転してしまうのが 欠点。実際には20mm端で撮影することが多いので、20mmの単焦点レンズのほうがいいと思う。なお、当サイトのスペシャルギャラリー 「森の神」の写真の多くはこのレンズで撮影している。

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TOKINA ATX828AF PRO 80-200mm/F2.8

明るい大口径の中望遠ズームがほしくて、ヤフーオークションなどでいろいろと探していたら、このレンズが売りに出ていた。 ペンタックスのFAスターレンズはバカ高いし、このあたりがいいところだと落札購入した次第である。
 トキナーは昔から金属ボディを採用しており、その剛性感と高級感はなかなかのものがある。しかし、おかげでやたら 重いレンズになっているのはいただけない。先日、三脚に取り付けた状態でうっかりひっくり返してしまい、レンズフードから もろに地面に倒れてしまったが、軟らかい土の地面だったのでフードに擦り傷がついただけでレンズ はまったく問題なかった。さすがに金属ボディだけのことはある。フードが割れたりゆがんだりしなかったのも、金属素材であ るのと同時に、ねじ込み式フードだったことでかなりしっかり取り付けられていたということがよかったのだろう。

 描写性能は、当初ややあっさり目の色あいのように思うこともあったが、基本的にはナチュラルな色合いといえる。 逆光性能は特にどうということはなく、レンズに直接光が当たれば多少のフレアやゴーストはでる。基本的にハレきりして使って いるので、特に描写性能で気になるような点は思い当たらない。 FA★レンズほど精緻でクリアな描写をするとも思わないが、さりとて不満というほどのものでもない。大口径レンズのわりに 地味な感じだが、いままで買い換えようと思ったことはなく、メインの望遠ズームとして愛用している。 要するに目立たないがいいレンズなんだと思う。

レンズ構成 :11群17枚、絞り羽根枚数 :9枚、ズーム方式 :回転式、最小絞り :F22(ニコン用はF32)、 フィルターサイズ :77mm、最短撮影距離:180cm、最大撮影倍率0.13倍、最大径:84mm、長さ:184mm、重さ:1350g。

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TOKINA TELEPLUS MC7 2x

これもヤフーオークションで手に入れたもの。とりたてて性能をどうこう言うほどのことはない。レンズにつけると それなりに画質は低下するが、どうしようもないというほどでもない。もっとも、だんだん目が肥えてくるとやはり 使用するのを差し控えるようになってきた。朝日など撮影するときはあまり画質低下を気にしないでいいので、いまのところ 使用するのはそのような場合ぐらい。とりあえず手持ちのレンズが2倍の焦点距離になってくれるので、いざというとき重宝する。 レフレックス1000mmにつけてファインダーで覗いたとき妙な色にじみが見えるが、撮影した画像にはとくに影響はない。 おそらく反射方式の光学系統と相性がよくないのだろう。 ペンタックスの純正コンバーターと比較したとき、どの程度違うのかを一度試してみたい。なお、このコンバーターは普及 価格帯の暗いレンズでもちゃんとオートフォーカスが機能する。FAレンズのパワーズームまで利用できるので、その点ではなかなか 優れたコンバーターだ。

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コニカミノルタ製のフィルムスキャナとしては最高性能を誇る機種で、光学解像度5400dpiはいまでも他の追随を許さないレベルだ。 ネガの取り込みなどでも色転びがうまく補正されて、かつてのように極端な失敗は少なくなっている。ポジに関しては、ほぼ色味に ついておかしなところはない。digital ICE4がついているのでゴミ取り機能も優秀だし、マルチサンプルスキャニングにより 画像のシャドウ部分のノイズ除去も効果的に行える。筐体はプラスチック製でやや安っぽいがフィルムスキャナとしての性能は 優秀だ。なお、コニカミノルタのフィルムスキャナはすでに生産終了して、保守などはソニーに移管している。

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