荒れる波頭を乗り越えて、はるばるきた岡山最南端の島。島の玄関である前浦集落は、背後の山が西風を さえぎってくれるため、目の前の湾内は驚くほど波が静かだった。今越えてきた海の向こうには、切り立った崖が 城壁のような真鍋島の南岸が見え、はるかかなたには水島コンビナートの高い煙突も見えた。笠岡から連絡船で 1時間かけて真鍋島に渡り、そこから船を乗り換えてさらに20分程度の行程は、思ったよりもずっと遠くまで 来たような感じがしていたが、こうしてみると近くて遠い離島であると実感させられる。
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