#9 「のぼり棒」 2005年1月12日 小学校の遊具のなかで、のぼり棒というのはおかしな遊具だ。ブランコや滑り台などは、それ自体が楽しめる要素 を持っているが、のぼり棒はしんどいだけで決して楽しい遊具ではない。その意味では鉄棒も似ているが、あれは逆上がりや 前まわりなど、それなりに楽しいことができる。しかし、登って降りるだけののぼり棒は、遊具としての手軽さや気楽さ、わく わく感には乏しい。まあ、登りきって上から校庭で遊ぶ他の生徒たちを眺めるのは、それなりに優越感に浸れて悪くないし、 高いところからの眺めがいいのは確かだ。苦労して登ったという達成感も感じられるだろうから、登山のそれと似ていると思う。 きっとのぼり棒の好きな子供は、登山が好きになるに違いない。 |