次の目的地は、ローテンブルグよりも一回り小さいディンケルスビュール。ここは鉄道が通っていない町なのでバスで行くしかない。 ローテンブルクを出たのが夕方だったので、ローカルバスで町に着いたのはすでに日が暮れたころだった。すでに人気の無くなった町を 歩いてなんとか探し当てた小さなペンション(いわゆる民宿)で部屋を取れたときはかなりほっとしたような記憶がある。近所の小さな レストランに夕食を食べに行ったら、地元の人らしい客から「珍しいのが来た」とでも言わんばかりの目で見られて、 カウンターで小さくなってソーセージを食べていた。店のおばさんがビールをすすめるので1杯たのんだらえらくでかいグラスが 出てきて、やっと飲み干した。それを見た他の客が「兄ちゃん、もっと飲め飲め」と騒ぎ始めたので、調子にのって2杯目を飲んだ。 疲れもあってふらふらになりながら宿にもどった気がする。 翌朝、活気の出てきた町を歩いてみたが、ローテンブルクで中世の町を見慣れてしまったためか、今ひとつ盛り上がりに欠けてしまった。 城壁を出たところにあるバス停からアウグスブルク行きのバスに乗ると、偶然にも日本人の女の子二人組みと、自分と同じように一人でバックパッカー をしている日本人男性と乗り合わせた。女の子たちは自分と同じフュッセンまで行くということで、アウグスブルクで鉄道に乗り換える までの2時間弱、不思議と話が弾んだ。 |