Special Gallery 街の風景〜マイアミ−ニューオーリンズ〜
             
      
#17 「景観に不要なもの」

 ニューオーリンズの普通の街並みを撮った写真だが、不思議と絵になる。なぜかというと、 やっぱり電柱と電線が空間を切断していないからだろう。建物の高さも大体そろっていて、デザイ ン的に一定の統一感がある。色も含めて多少の色違いはかえってメリハリ感を強めて景観にアクセント を与えている。そして、街並みがすっきりしているのは、不細工な看板の類がないことも大きい。 もしもこのビルの外壁に、形の異なる色とりどりの看板がプラモデルのバリのようにへばりついて いるとしたらどうだろう。かなり猥雑な印象になるはずだ。この景観が条例によるものなのか、 ただの慣習によるものなのか知らないが、日本でも街並みの景観をもう少し考えたほうがいい。   

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