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大晦日の朝、しんしんと降り続く雪を見て瀬戸内海に降る雪を見てみたいと突然思った。急いで機材を車に積み込み渋川海岸に 向かった。国道30号線は、宇野線の跨線橋を登れない車で大渋滞となっていた。雪の降り積もった側道を迂回し、やっと県道玉野福田線に 入ると、再び長尾峠前で大渋滞。引き返して県道長尾児島線で児島唐琴町に抜け、やっと瀬戸内海にたどり着いた。しかし、そのころには 雪は小降りとなり、瀬戸内海に降る雪を撮影するチャンスは、ほぼなくなりかけていた。ゆっくりロケハンをしている暇などなく、海岸沿 いを車を走らせながらポイントになりそうな場所を探していた。渋川海岸の手前、パーキングエリアのあるところに来たとき、やみそう だった雪がやや強まった。今しかない。そう思って車を止め、カメラを抱えて車外に飛び出し、ざっとあたりを見渡して撮影ポイントを 決めてからシャッターを押すまでは、ほんの数十秒だったかもしれない。 |