#21 「サグラダ・ファミリア教会1」 サグラダ・ファミリアとは、聖家族という意味であり、イエスとその両親であるヨセフとマリアを意味する。 ガウディは、サグラダ・ファミリア教会を設計するにあたり、3つの正面(ファサード)を設けることとした。 それぞれの正面は聖書に登場する場面にちなみ、東面を「誕生の正面」、西面を「受難の正面」、南面を「栄光の正面」と命名し、 その場面を彫刻によって表現する。この写真は「誕生の正面」であるが、ガウディの生前に完成したのはここだけである。 独特の曲線によって構成されたファサードの彫刻は、どこか熱核反応でメルトダウンした建物のような不思議な凄みがある。 ちなみに白衣の天使の彫刻は、日本人彫刻家の外尾悦郎氏の作品である。 |