翌日は見事に晴れた。前日までは雨やら雪やらで冬のヨーロッパらしい悪天候が続いていたが、ここにきて鬱憤を晴らすかの ような青空だ。朝一番に市内にあるホーエス城を訪れた。窓の周りにだまし絵のような装飾が施してあり、遠めに見るとどこまでが 絵でどこまでが実際の造作なのかわからないほどだ。予算がなくて苦肉の策だったのか。それともユーモアのつもりだったのだろうか。